終わった恋に捧げるカクテル

恋のかけひきも知らない純真な美沙。
彼女が初めて愛したのは、自分よりもはるかに大人の男でした。
傷つき絶望した美紗を迎えたのは、かつてその人と通った懐かしいバー。
どこか謎めいたバーテンダーに勧められるままに、魅惑的なカクテルに酔いつつ、美沙は過ぎた日々を語りはじめます。


ひとつひとつのカクテル言葉と、聞き上手なバーテンダーとの語らいが、切なく苦い恋のエピソードをお洒落に織り上げてゆきます。

やわらかで読みやすい文体と、自衛隊という硬質な舞台も大きな魅力的です。

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