概要
「包帯と、おれの指と、宇佐見のギプス」傷ついた指に触れる指。
ボーイズラブ小説です。
ルームメイトの怪我の手当をするとき、いつも感じる視線にぎくしゃくと意味もなく緊張してしまう「おれ」。短編、軽めのコメディです。
ルームメイトの怪我の手当をするとき、いつも感じる視線にぎくしゃくと意味もなく緊張してしまう「おれ」。短編、軽めのコメディです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!触れあう指よりも、見つめあう瞳のほうが、きっと――ほどけない。
ボーイズラブという領域から見れば、僕は門外漢でしかないのですけれど、読むこと書くことという観点では、言えることがあるだろう、(その詳細の記述は控えますが)言ってもいいくらいのことは積み上げてきただろう、そう思うゆえに、書いてみます。
冒頭の言葉をいきなり裏切るようであれなんですが、男性キャラクターふたり、その人柄や感性が、物語にとって“適切な”ファンタジーの中にある、それが読者に心地よさをもたらす、そのように思います。
つまりは、現実の男性像とは離れているわけですが、それが正解なわけではなく、そっちに合わせればむしろ間違いとなる、と、それを作品の中で示してもらえていると思うのです。そしてそ…続きを読む