概要
龍神様の御所望じゃ、いらぬ赤子は売っとくれ
戦国時代の日本と似て非なる異世界の島国・和国。
皇祖神を奉じる神宮の社領・伊勢では、圧政に耐えかねた民衆が、天竺より来訪したという龍神の加護を受けて蜂起した。神宮を倒して下克上に成功し、一揆衆による新体制となった伊勢は、幕府や近隣州とにらみ合いつつも、特産品である医薬の交易を再開した。
「龍神様の霊験あらたかな伊勢の薬はいらんかね。労咳、疱瘡、蝮毒、癌、治らぬ病などありはせぬ。お代は一服百文也。少々値は張るが、命の代価と思えば安い物。銭がなければ、代わりに赤子一人でも結構だよ」
旅の薬売り兼人買いが主人公の、和風ダークファンタジーです。
※贄食…いけにえを食すという意味の、私の造語です。
※小説家になろう、Arcadiaにも併載しています。
※アンモラルな要素、特に劇中人物が差別を肯
皇祖神を奉じる神宮の社領・伊勢では、圧政に耐えかねた民衆が、天竺より来訪したという龍神の加護を受けて蜂起した。神宮を倒して下克上に成功し、一揆衆による新体制となった伊勢は、幕府や近隣州とにらみ合いつつも、特産品である医薬の交易を再開した。
「龍神様の霊験あらたかな伊勢の薬はいらんかね。労咳、疱瘡、蝮毒、癌、治らぬ病などありはせぬ。お代は一服百文也。少々値は張るが、命の代価と思えば安い物。銭がなければ、代わりに赤子一人でも結構だよ」
旅の薬売り兼人買いが主人公の、和風ダークファンタジーです。
※贄食…いけにえを食すという意味の、私の造語です。
※小説家になろう、Arcadiaにも併載しています。
※アンモラルな要素、特に劇中人物が差別を肯
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!性と妖の狭間、夜叉の薬売りが参る
龍神の守護する土地からきた薬売りが人を買う。
最初に言っておこう。この物語は決して、美しい甘いモノではない。
むしろ社会の嫌な面をミクロに切り取って反映している。それもそうだろう、人買いがストーリーの軸にあるのだから。特に人を選ぶ、性の面で切なさや嫌な面が目立つ。少なくとも誰もが楽しめるエンターテイメント性には欠ける。私だって嫌だなぁとか思う話だった。
爽快感が味わいたい、あまり嫌なものは……と思う方はそっと控えておこう。
しかし、それを越えて、それさえも楽しもうとする気概があるなら先へ進めばいい。
見事に和の中に夜叉や龍神が自然に織り込まれた世界観と5話での起承転結と読みやすい…続きを読む