自虐で抉る世界

自虐家、自身をそう称する少年が、「酷く歪で何処にでもありふれた」少年少女を語る。それだけの話だけれど、だからこそ面白いと思います。
本当にリアルな、現代の少年時代が此処にあるのです。自虐という形で抉り取られた歪みの部分が其処にあるのです。
少年少女の歪んだリアルは一読の価値ありだと思います。