概要
春夏秋冬、蛍の光に溢れる湖。それは奇跡の呪い
~甘露照らす灯~
恋破れ傷んだ心を撫でる灯は、熱を帯びない儚い灯り。
それでも私は癒やされた。
春夏秋冬永遠に、蛍が瞬く神秘の湖。私は奇跡を手に入れた。
いつの日か、奇跡が呪いに姿を変えても。
私はすがり続けるのでしょう。
~羽を閉じる~
気の多い貴女に見つけてもらいたいから
僕は僕のあかりを灯す
本当のぬくもりをくれる貴女に捕まえてもらいたいから
僕は貴女の跡を追う
求めたのはむしかご
貴女が恋したモノ達を閉じ込めておくための――
ずっと
貴女の側に、いたい。
*甘露照らす灯に贈って下さった、六月菜摘さんの幻想的な夢想作品『ノスタルジアの箱 第3話 夜汽車の蛍』への 返しうた として書かせていただいた短編です。
六月さんの許可を得て掲載いたします。
移り気
恋破れ傷んだ心を撫でる灯は、熱を帯びない儚い灯り。
それでも私は癒やされた。
春夏秋冬永遠に、蛍が瞬く神秘の湖。私は奇跡を手に入れた。
いつの日か、奇跡が呪いに姿を変えても。
私はすがり続けるのでしょう。
~羽を閉じる~
気の多い貴女に見つけてもらいたいから
僕は僕のあかりを灯す
本当のぬくもりをくれる貴女に捕まえてもらいたいから
僕は貴女の跡を追う
求めたのはむしかご
貴女が恋したモノ達を閉じ込めておくための――
ずっと
貴女の側に、いたい。
*甘露照らす灯に贈って下さった、六月菜摘さんの幻想的な夢想作品『ノスタルジアの箱 第3話 夜汽車の蛍』への 返しうた として書かせていただいた短編です。
六月さんの許可を得て掲載いたします。
移り気
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい色合いを帯びて変化していく、情景と、感情。…言葉にならない。
素敵な作品です。
その魅力が、大きすぎて…うまく言葉になりません。
あまりにも、情景が幻想的で、美しくて。
切なくて、熱く…そして冷たく、もの悲しく。
様々な色を帯びながら変化していく、情景と、感情。
レビューという形の言葉にうまく変換することが、私にはどうしてもできません。
何を書いても、感じたこととは違ってしまう気がするから。
だから——
まずは、読んでほしい。
とにかく、作品の世界の中に入ってみてほしい。
選び抜かれた言葉が、こんなにも広くて深い世界を生み出すことに、きっと驚くに違いありません。
新たな創作意欲を大きく掻き立てる、強力で底知れぬ力を秘めた作品です。 - ★★★ Excellent!!!甘い水に誘われるまま、そして永遠に。
この世界が あまりに好き過ぎて、すぐに言葉は出てこなかった。
*
ひとつひとつの 歌たちが
色鮮やかな短冊に 書かれて流され 舞い散るよう。
何度も 深読みしたくなる、あまりに甘美な 恋の行方
熱い身体と 冷たい心。
ツラレテ言葉が 七五調。
*
どうしたら、こんな表現ができるのだろう。
何を見てきたら、こんな言葉が浮かんでくるのだろう。
ずっと考えて、何度も見つめてしまう。
*
蛍、ひらり。
あなたが、初めて、弱さを見せた。
蛍になって、私の 手の届きそうなところで
こちらを 見ている。 光の中で 浮かんでいる。
あなたの視線を ずっと 感じていた。
でも、ほんとうに あな…続きを読む