三十一文字の豊かさ【★★】

 短い文字で、言葉で切り取られる日々の一面。その鋭くも芳醇なこと。何気ない、それゆえ誰もに訪れているだろう時間に、ふと何かを発見するまなざしは、まさに詩人のそれ。

 二駅目、四駅目劈頭の二首が心に残る。