第7話

おい、聞いたか?」

「何の話だ?」

 目の前の親友はかなり動揺した様子で、俺にその事を告げる。

「始まったらしい……」

 俺は親友の言っている意味が解らなく、目の前の親友と一緒に動揺し、思わず声を荒げてしまう。

「いや、ちょ、お前まだ早いだろう!? いくらなんでも早すぎる! そんなわけないだろ! ちゃんと確認したのか?」

「ああ……残念ながら……俺がこの目で確認した……」

「そんな馬鹿な……」

 机に両手を付き項垂れてしまう俺と親友。もうどうすることも出来ない……そう、俺達ではもう止める事は出来ない。それは解っている。だが、俺も事実を確認しなければまだ認めたくは無かった。

「どこだ?」

「え?」

「どこで見たんだ?」

「行くのか?」

「ああ、俺がこの目で確認する。そうでなけりゃ……」

 俺の言葉に、親友は頷く。

「こっちだ」

 親友の後ろについて行くとそこには……



































































































『冷し中華始めました!!』

「やっぱり夏が始まったんだな……」

「ああ……取りあえず食っとくか?」

「そうだな……」

 俺達二人は夏が嫌い。

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息抜き小説 流民 @ruminn

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