以下オマケ

5秒以上タイピングしないとデータが消滅する恐怖のエディターで物語を書いてみた

突然ですが、唐突にSNSで見かけた「5秒以上タイピングしないとデータが消滅する恐怖のエディター」http://gigazine.net/news/20160310-most-dangerous-writing-app/


というやつでお話を書いてみようと思います。

なにこれこわい。あ・・・バニッシュ!

(消えてしまったのでリトライ、どうやら日本語は認識してくれないよう。エンターだけ認識するんだけど、改行〜改行まで5秒以内は流石に辛いのでVBでタイマーつかって同じことするぷちプログラムつくってみましたわ!)

さて再開。この緊張感ったらすごいですね。

何もしないとあっさり消されてしまう。考えるな、感じるんだ。脳内たれながしうわー。これって究極のフリーライティングかも? フリーライティングって何か知りたければ『らせん式ドラマロジー入門』参照のこと! URL取りに行くまえに5秒たっちゃいそうだから検索してね!【宣伝】

フリー、自由って言葉の意味もすごい考え、いや感じちゃう。たった5秒だけ許された自由! かっこいい。すといっく!

つねに書き続けないとしんじゃう、泳ぎ続けなければいけないサメみたい。「これは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ。」ってぐぐるIME便利!「これは血を」まで書いたら全部出た!

決してかなわない敵と戦い続けて、研ぎ澄まされた極限の緊張のなかに自由を見出す感じ? うわカッコイイ。

なんだか風車に立ち向かうドン・キホーテみたいな気分。

敵は時間、そして己の限界ぃぃ! わずか5秒の自由をむしゃむしゃ噛み締めろッッ!


(ってところで5分終了! やったー!)


かくして、5秒と5分と、自由と戦いの物語へと続くのデス。



突然ですが、物語は唐突に始まります。それはむかしむかし、銀河系の遥か彼方で(ぐぐるIME便利)SNSでたぶんアメリカ人のジェダイマスター・ロバートとかいうひとから聞いた5秒で終わる小話。

すべてにおいて始まりは唐突なものですね。特に物語においては。

あ・・・唐突にバニッシュ!(前半クリップボードに入れといてよかった!)

今まさに旅立たんとする若者、たかまる緊張感。物語を始めようとする者にとっても物語の始まりは唐突なものです。(なんて重複する表現が多いのは時間とのたたかいだから!)

そこから、すべては始まる。若者はもう過去にも未来にも(物語のエンディングにも)束縛されてはいない。今こそ自由を得る時だ。(しつこい? でももうちょっとだから。こんな風に読者を煙に巻く方法については『らせん式ドラマロジー』で(しつこい!))

一方、お話に登場するドラゴンってやつは自由奔放に生きているけれどもこれがまた愚かな奴で5秒と記憶が続かない。いつだって唐突に眠り、唐突に腹が減ったと暴れだし、唐突に食べて満足する。むしゃむしゃと咀嚼してごくりと飲み込んでから、あ、今何食べたっけ? んー、このすっぱい味はなんか覚えがあるけど、いいや、わすれたわ。ってぐらい自由な奴。

(はい5分! もう5分追加!)

自由を求めて旅だった若者は、ひょんなことから村を救い、町を救う冒険をして、気がつけば立派な鎧に盾に剣、いっぱしの勇者・騎士になっておりました。

毒の沼を越え、魔法をかけられた死の森をぬけて、いよいよドラゴンとの一騎打ち。

振り返ってみれば自由を求めていたはずなのに、なんと障害だらけでレールにはめられたような人生だったことよ。勇者はふと自由奔放なドラゴンを羨ましく思います。

いや、これが終わりではない、始まりの時だ。今までの停滞した世界を、人生を、あらゆる物事が唐突に書き換わる時、それが始まりの時だ。いざ、尋常に勝負!

ドラゴンはもちろん唐突なやつ。何を食ったかも覚えていない。

むしゃむしゃ。このすっぱい味はなんだっけ? ん? 自由がなんだって? 知るもんか。5秒も前のことなんて。

(時間切れ。さどんです。)via. Robert Coover.


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追記:この文章を作る際に使用したプログラムを

http://rasenworks.tumblr.com/post/140853202490/dwritterzip

こちらで公開しておきました。何が起きても泣かないつよい子のみご利用ください。

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