ある喫茶店の日常

喫茶店で起こることを、主人公の視点を借りて見る話。喫茶店経営者の女性と傍にいる主人公との掛け合い。それと周りに出てくる喫茶店の客たちとの掛け合い。それが独特の日常感を出しています。日常感といっても、そこには新鮮さがあり、読んでて心地よい充実感を得られるでしょう。そんな喫茶店の空気を味わえる文章です。

ただ、あえて言うなら、その喫茶店の内装や、建物内の色、素材、物品の配置、メニュー表など、描写欲しいな、という部分に手が届いていないところがありますので、その辺りの描写をもう少し欲しいところです。