LARPという遊びは、空想と創造と現実の狭間に我々を誘うだろうか。

子どもの頃、冒険小説を読んだ時、その主人公の活躍する様子によく心を躍らせたものだ。また、主人公が失敗した時などは「自分ならばこうしていたのに!」と「こうした」先の展開を妄想し、「自分なら」という前提の物語を夢想したものだ。

LARPという遊びは、本を読んで夢想するしかなかった自分を、まさに夢想していた世界へと誘ってくれるものかもしれない。

本記事は、そんなLARPという遊びを日本で果敢にも始めたゲーマーの自伝である。

なお、本レビューを書いた時点では文章自体の一話ごとの文字数は少なめであり、さくっと読めるのも特徴である。