最終話 さよなら

「本日のニュースです。本日朝方、路上でバラバラの死体があるのを地元の住人が発見しました。身元はNKY出版社 社員 秋山慎吾 29歳。死因は大量出血による失血死で...。」

ボクは驚いた。昨日の彼女の言葉の意味がわかった。

「ねえ、久保くん。昨日のニュース見た?」

「なあ、これってどういう事だよ。」

「わからない?昨日の言ったことそのまんまだよ。」

「お前が、まさか、やったのか?」

「それはどうかな?昨日の言葉の意味を考えればわかるよね?」

「やったんだな。」

「まあ、正解かな。」

「人殺し。この人殺し。」

「人殺し?縁起でもないこと言わないでよ。っていうか、あんたこそ正真正銘の人殺しだよね。まあ、実際のところは死んでないんだけどね。」

「は?どういうことだよ。」

「簡単に言うと神隠し。そのようなたぐいに近いかな。だから、解放をしようと思えば簡単にできるよ。」

「そうか、そうだったのか。じゃあ、なんで、早くしなかったんだ。」

「久保くんの行動が気になったからね。どんな事しでかすかと思ったら、まさかのだよ。笑っちゃうよね。」

「で、これからどうするんだ?」

「え?どうするかって?決まってるじゃん。秘密を知られた以上、消えてもらうよ。」

「サイトの利用者は消せないんだろ。」

「え?何言ってんの?見たでしょ、ニュース。」

「おい、まさか、やめてくれよ。」

「んー。そうだな。やめてあげてもいいけど。わかった。みんなをこの世界に戻してあげる。」

「そうか、それならいい。」

「その代わり、この事を誰にも言わないでね。」

「ああ。約束だ。」

「うん。それじゃ、永遠にさよなら。」

「え?」

「本日のニュースです。昨夜、公園に焼死体があるのを、地元の住民が発見しました。身元の特定は、困難な状況ではありますが、警察では熊山高等学校の高校2年生の久保 裕二さんの行方が不明になっているとして、関連していないかについて調査しております。」



「あなたも、怪しげなサイトには気をつけた方がいいよ。」


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エラーコード404 くり @kuri1011

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