迫力のバトル描写。大ボリュームの現代伝奇+ロボットアクション

女子高生・霧宮風葉が目を覚まして鏡を見ると、自分の髪は銀色に染まっていて、挙げ句の果てに頭のてっぺんから犬耳が生えていた。
ところが、どうやら銀髪も犬耳も風葉自身にしか見えないらしく、友人たちはいつもとまったく変わりなく接してくる。混乱しながらも普段どおりの学校生活を送ろうとする風葉だったが、クラスメイトの一人、五辻辰巳という男子生徒だけは異変を感じ取っていて……。

――という導入でスタートする現代ファンタジー小説です。

歴史上のオカルト事件や神話の要素を繋ぎ合わせつつ、濃いキャラクターたちが敵味方入り乱れてアクションを繰り広げるという作風。
等身大の戦闘もありますが、本作の華は何と言ってもロボットによる巨大戦でしょう。精緻なメカ描写とファンタジー的な魔術描写の融合がバトルシーンを彩ってくれます。

伝奇好きやロボットアニメのファンならいっそう楽しめるであろう作品です。

※本レビューは「小説家になろう」にも掲載されています。