ひとりの青年をめぐり、争う少女たち。さまざまな作品で取り上げられてきたテーマです。それらの作品のなかで、この作品がひときわ私の印象に残った理由は2つあります。
1つは、少女たちが主人公を奪い合うことへの違和感のなさ。
囚人闘士たちによる闘技場、そこに囚われた少女たち。そんな立場だからこそ、彼女たちが望むものを得るには争い、勝利するしかない。
囚人の付き人たる主人公を自らの付き人にして、愛してもらうーーそのために、少女たちは凄惨な戦いを繰り広げるのです。
2つ目の理由は、ヒロインたちを肉体的に、精神的に徹底的に追い詰めていく点です。壊され、堕ちていきながらも、それでも愛しい人を求めて生き足掻く少女たちの姿は、きっと貴方の心を虜にするでしょう。
私がこの作品に初めて出会ったのは、もう何年も前のこと、「嫉妬・修羅場・三角関係SS総合スレ」という場所だったと記憶しています。まさかこのカクヨムで再び拝見できるとは思わず、こうして衝動的にレビューをさせていただきました。
ヤンデレ好きとして、すべてのヤンデレ好きに告げます。この作品は、素晴らしいと。