リレイヤーズ・エイジ

作者 ながやん

95

40人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

地形すら変えてしまうほどの強大な力を持った敵【パラレイド】に、訓練兵である少年少女たちがロボットで立ち向かっていく――という王道ストーリー。ロボット小説ファンならどなたでも楽しめるだろう。様々な個性を持った仲間たちとの出会いや戦闘を通じて、主人公が成長していく。

敵がとにかく強い。凶悪な兵器を搭載していて「こんなの勝てるんかいな」と思ってしまうほど。しかし、それがこの物語を大きく盛り上げている。彼らとの戦闘は人智を越えた領域にまで踏み込む。

細かな世界設定に、作者が持つロボットへの情熱を感じられる作品。

シリーズの第1作なので細かい謎については明かされませんが、その戦闘描写に目を惹かれました。

★★★ Excellent!!!

壊滅的なカタストロフから始まる、既に圧倒的劣勢に立たされた人類の、しかもまだ年端もいかない幼年兵の戦いを描いた本作。

大人ほど割り切れておらず、かといって子供ほど無邪気でもない彼らは、様々なことに悩み、葛藤し、反応しつつ、目の前の絶望と戦っていきます。

その中でも主人公の統矢は、少年ながら既に歴戦の風格を漂わせる戦士であり、幼年兵の仲間達の中にあっても、また大人達正規兵の中にあっても異質な存在であり、そこが本作の魅力でもあります。

どこか懐かしい、そしてその強さを誰もが知っている強大な敵を相手に、それら敵と比較すればあまりにも非力な戦力で立ち向かう。それはまさに、人類最後の反抗といっても差し支えないでしょう。

絶望の中で描かれる人間模様。そして、絶望を切り裂く諦めない心。この二つが貴方の心に響くならば、本作は間違いなく唯一無二の輝きを放っていると断言できます。

★★★ Excellent!!!

「パラレイド」と呼ばれる敵性存在と幼年兵達の永く苛烈な戦いの物語の第一章。

カクヨムのロボ作品の中でも抜群の完成度と安定感を誇るシリーズの第一作です。

綿密に作り込まれた各種設定と先行作品に対するさりげないオマージュからセンスを感じました。
高い描写力に支えられたイメージ喚起力も素晴らしかったです。

それらによって裏打ちされた作者さんの熱いロボ愛は同好の士にきっと深く刺さることでしょう。

ロボ好き以外のいろいろな人にも読んで貰いたい、ハイクオリティーな作品です。

もちろん、続きも面白いですよ! 必読!!

★★★ Excellent!!!

近未来のロボット戦記に学園要素が織り混ざったような作風の、王道ロボットノベルです。
“幼馴染を殺した敵への復讐”から始まるドラマは、非常に引き込まれるものがありました。戦闘描写はテンポを損なわない程度に重厚かつ軽快で、要所要所に整備シーンが挟まれることもあり、ロボの構造を想像しながら楽しむことができます。また、ロボットアニメのパロディネタが違和感なく仕込まれているのも個人的には高ポイントでした笑

現時点では明かされていない謎や伏線も多く、次回作もあるとの事なのでそちらも後々読ませて頂こうと思います!

★★★ Excellent!!!

復讐から始まるドラマ、徐々に見出していく仲間との絆が熱い!
全てが戦争に振り向けられ、幼年兵として駆り出される狂った戦場。
そんな鈍色の青春で成長していく主人公には、王道的な見応えたっぷりです。

それに加えて、ロボットの機構にまで言及していくメカ描写も濃い!
ロボ作品への愛を感じるような台詞、シチュエーション、そしてメカ描写。それぞれの要素が絡み合っているからこそ、ロボ好きでもそうで無くとも楽しめる作品になっているのだと思います。
用語は多めですが、それを差し引いても読み易いという辺りに表現力の巧みさが込められていますね。

是非、幅広い層に読んで頂きたい作品です!

★★★ Excellent!!!

読了です!

王道突き進むボーイ・ミーツ・ガールなロボット戦記。
しかし、戦場は未来の、しかし昭和まで文明が後退した日本。
突如襲来した驚異的な能力を持つ謎の敵・パラレイド。
それに対抗するための機動兵器・パンツァー・モータロイド。
現役軍人も多くいる中、最前線へと赴くのは……まだ未来のある、子どもたち。

王道的なリアルロボットアクションながら、纏わせる雰囲気は日本の戦争映画を彷彿とさせます。
戦時中の「死と隣り合わせ」の日常。
それでも、子どもたちは少しでも現実から目を逸らそうとなるべく普通に笑い、なるべく普通に恋をし、なるべく普通の生活を送ろうと足掻く。
しかし、知ってか知らずか、パラレイドがそれをさせない。
戦場となる自分たちの住む街。大人たちは、子どもたちをまるで一発の銃弾のように、さも当たり前のように最前線へと送り出す。

しかし、その死の行軍の中にいながら、「自ら前線へと赴く」子ども、主人公・統矢。
かつて自身の故郷と愛する者を失わされ、彼は先陣を切って敵へと向かう。

物語の中で、彼の氷の様な感情がどう溶かされていくのか。
溶けた氷から現れるは、復讐の炎か、それとも美しい蓮の花か。
彼の心情の浮き沈みが丁寧に書かれており、戦闘シーンの没入感も相まって非常にテンポよく読み進めることが出来ました。

蓮の花言葉は「清らかな心」、裏は「離れゆく愛」。
彼がこれからの戦いで、どう心を得て、何を失っていくのか。
次章も読ませていただきます。
ありがとうございました。

★★ Very Good!!

表現や描写の節々から、作者のロボットに対する深い情景や熱い信仰を感じる。ただジャンルに自分を染めすぎているせいか、「この作者にしか書けない突き抜けた何か」が今ひとつ足りなく感じる。逆に言えば、それさえあれば商業作品に並ぶレベルになり得ると思う。
そう思って読み進めていたので、作者の新作には思わず膝を打った。

★★★ Excellent!!!

強い絆を結んだ戦友の死は、少年を復讐の鬼としました。
しかし同時に彼は、感受性の強い年頃でした。
新しい環境と新しい仲間に恵まれ、徐々に心の平衡を取り戻していきます。

人ならざる敵との戦いが身近な世界で、彼らはどういった想いを抱き、どのように戦い抜き、そしてどんな未来を勝ち取るのか?

今後の展開が楽しみです。

★★★ Excellent!!!

日本国土が人外(?)の侵略者に削り取られていくSFものというと名作どころがいくつかありますが、いわゆるそういう系の作品です。
その手の作品、いざ探してみると意外と見つからないのですが、やはり戦争、それも読者が知っている地形を舞台にするのは何かと難しいのでしょうか。
メカ設定、とくに用語がぽい雰囲気だしているのが好印象。まだ侵略者との戦闘シーンより学園での模擬戦の戦闘シーンの方が多いのですが、これから戦況はどんどん派手になっていくものと期待しています。

★★★ Excellent!!!

 駆動系にまで力を入れている精密なロボット描写、登場人物の思考がめぐる重厚なストーリー。そして迫力あるバトル描写。

 はっきり言います。凄い食いつきます。こんなのに濃ゆいロボット物は見た事がありません。本当ですマジで。
 キャラの中で千雪が一番好きになりました。これほどに魅力的な少女キャラはあまりいないかと。

 続きを楽しみにしております!

★★★ Excellent!!!

人類共通の天敵。劣勢に伴う物資不足。ヒロインに参謀ポジの優男。模擬戦にして圧巻のバトルシーン。覚醒の兆し。
かゆい所まで手が届く、みんな大好きな要素がふんだんに詰め込まれた良質なロボットノベルです。
美的感覚の発露に怨嗟の念を噛ませる描写にはビビっときました。これからも楽しみにしてます。ではお疲れ様です。