手を伸ばせば、届きそうな怪異。

日常の中にふと現れる、奇妙なモノ、奇怪な出来事。「こんなことがあった」という、ただそれだけで、理由も正体もよくわからない怪異。妖怪とも幽霊とも名付けがたい、得体のしれないモノ。……そんな話が好きな人にはたまらない作品集です。

話数も多いので、個人的におすすめな話をいくつか挙げますと、

恐怖度高めの
「空穂舟」「残念無念」「異物混入」「惑わされる」「鬼一口」や、

こんなさりげない怪異に出会ってみたい…! と思わされる
「満員電車」「火」「邪魔される」「渡る」など。

こういうこと本当にありそう、と思う「応募済み」や、
妖怪譚的な「手形」も好き。

何度も読み返して噛み締めたい、ツボに嵌る話がたくさんあります!

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