『問題児シリーズ二次創作』問題児たちが話しているそうですよ?
龍虎
第1話 「私のギフトが効かないなんてよっぽどの霊格の持ち主なのね」
―――箱庭二一〇五三八〇外門居住区画・“ノーネーム”本拠。飛鳥の私室。
まるで日本の夏を思わせるようなミンミンミンとうるさい鳴き声が鳴り響く中、逆廻
「ほんと、
「たく、暑くもないのに何なんだこの蝉みたいな鳴き声は」
「蝉じゃないことは確か、鳴き声が微妙に違う」
どうやら問題児三人にも参るという概念はあったらしい。珍しく三者三様精神的に参っている様子だった。十六夜はテーブルに置いてあるティーカップを持ち紅茶を飲むとお嬢様こと久遠飛鳥に確認する。
「お嬢様でも何とかならないんだよな」
「ええ、そうなのよ。では試しにいくわよ」
久遠飛鳥は
「鬱陶しいのよ。黙りなさい!!」
久遠飛鳥は《くどうあすか》はため息をついた。
「私のギフトが効かないなんてよっぽどの霊格の持ち主なのね」
「鬱陶しいな。俺が屋敷ごと破壊してやろうか。ヤハハ」
「止めてよ。私たちのメイドやノーネームの子供たちが死んじゃうじゃない」
涼しい顔でそんなことを言う
そこには誰も突っ込まず会話は進んでいく。
「春日部さん、どこにこの音の発生源があるかわかる?」
「上としかわからない」
「春日部でもわからないか。それにしても妙だな。上ということが判るし鳴き声も聞こえるのに春日部がわからないなんて」
『問題児シリーズ二次創作』問題児たちが話しているそうですよ? 龍虎 @Ryuko1
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。『問題児シリーズ二次創作』問題児たちが話しているそうですよ?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます