概要
――まずは、小さなところから、大事にしなくてはね。
奴隷として生まれた名もなき少女。
高い塔の中で育った彼女が知る世界は、ただ一つの部屋だけ。
やがて訪れた奴隷たちの革命と、滅びた祖国へと向かう旅路。
空と海の境目を見つめながら、少女が思い描いた未来とは――。
高い塔の中で育った彼女が知る世界は、ただ一つの部屋だけ。
やがて訪れた奴隷たちの革命と、滅びた祖国へと向かう旅路。
空と海の境目を見つめながら、少女が思い描いた未来とは――。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!息をのむほど美しい情景のファンタジー
本作は、作者様の代表作『狂詩曲―蒼の祈りの物語―』のインタールードとして位置づけられています。
砂漠の国。
登場人物は、高い塔に囚われ、「砂の海」しか知らずに育った名もなき王女。
奴隷たちの反乱によって王宮が崩壊したことで、彼女は解放され、「空と海」が広がる鮮やかな世界へと踏み出す。
そこで少年との出会いを経て、人と国家とは何かを学び、変化していく物語となります。
作品としては、「静」と「動」を明確に切り分けてあり、その「静」の描写が際立ちます。
冒頭の無機質な「砂」から、色彩豊かな「世界」への変化を、静かにそして美しい筆致で描かれています。
読み始めると「革命の話なのかな」、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!【必読】完璧な幕間!作品の世界観に触れたい方へ
お見事です!実に素晴らしい幕間(インターリュード)でした。
冒頭の世界観描写に一気に引き込まれ、「私たちは教えられた通りに『外の世界』を当然のものとして認識しているけれど、社会から隔離された島で生きてきた人間は、世界をどのように捉えるのだろうか?」と考えさせられました。
本作は、その問いに対する完璧な答えを示してくれています。人々の常識とは異なる環境で生きてきたことで、周囲とは異なった(どこか歪んだ)視点を持つことになった哀しい女性。
彼女にこの先どのような運命が待ち受けているのか? 状況はどう展開していくのか? そして何より、真実を知った時に彼女はどのような反応を見せるのか――?
好奇心を…続きを読む