かつて、深く愛し合った王子と王女。二人を引き裂いたのは、戦乱と裏切りだった。それから長い歳月が流れ、朽ち果てた古城を訪れた魔法使いが目にしたものとは――。時を超えて紡がれる、切なくも哀しい物語。
昔話のような語り口で、国の興亡も二人の悲劇も、感情を抑えたまま語られていきます。その抑えた筆が、かえって重さを際立たせています。 個人的に心に残ったのは、最初に植えられた白薔薇が、終盤には淡い桃色の花として現れることでした。長い歳月のなかで何かがほんの少し変わったのだと、色ひとつで感じさせてくれます。 題の「間奏曲」という言葉が、読み終えてから効いてくる作品です。
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