概要
母は、最後まで息子の食事を心配していた。
夫を亡くした澄江は、四十一歳になる引きこもりの息子・亮太と二人で暮らしている。
遺族年金だけでは心許ない。七十を過ぎてスーパーで働き、仕事帰りには亮太の好きな炒飯を買う。
ある日、澄江は自宅の台所で倒れた。
身体が動かない。
声も出ない。
二階には亮太がいる。
やがて息子は階段を下りてくる。
そして、いつものように冷蔵庫を開けた。
――飯、ある?
遺族年金だけでは心許ない。七十を過ぎてスーパーで働き、仕事帰りには亮太の好きな炒飯を買う。
ある日、澄江は自宅の台所で倒れた。
身体が動かない。
声も出ない。
二階には亮太がいる。
やがて息子は階段を下りてくる。
そして、いつものように冷蔵庫を開けた。
――飯、ある?