★
0
概要
立ち止まった場所から、人生はまた流れはじめる。
大阪のデザイン事務所で働く三十三歳の明里は、仕事を優先するあまり、家族や友人、自分が好きだった絵から遠ざかり、心身ともに疲弊していく。ついに退職を決意した彼女は、偶然知った瀬戸内海の豊島へ旅立つ。豊島美術館で湧き続ける水や、心臓音の作品、島で暮らす人々との出会いを通して、明里は人生に劇的な答えを求めるのではなく、自分の身体や感情、目の前の時間を受け止めることを少しずつ覚えていく。帰りの船で再び絵を描き始めた明里は、その後大阪を離れ、海の近くでカフェに勤めながら絵を描く生活を始める。半年後も迷いや不安は残るが、仕事だけに自分の価値を預けず、自分のペースで暮らしを選び直している。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?