「廃墟マンション」という舞台そのものを、最後まで別の恐怖へ変化させていく構成が印象的です。特に、子供の頃に暮らした「知っている場所」が、階段を上るほど「知らない場所」へ変わっていく感覚が不気味です。そして、逃げても戻ってきてしまう先が、よりによって自分の部屋なのが怖い。最後の「おかえりなさい」は、懐かしい言葉のはずなのに、帰ってきたこと自体が恐ろしく感じられる余韻を残します。
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