概要
信頼とは、疑わないことなのか。
「将軍アルベルトが、謀反を企てている可能性があります」
ある雨の夜。
王は、二十年来の腹心である宰相セドリックからそう告げられる。
示された三つの兆候。
増えた兵糧。南部諸侯との密かな接触。そして、王の命令に対する十二日間の沈黙。
しかし、どれにも別の理由が考えられた。
謀反を示す確かな証拠など、何ひとつない。
それでもセドリックは言う。
「陛下がお知りになったうえで、何もしないことと、私がお伝えしなかったために、何もなさらないことは違います」
二十年間、王を支え続けてきた男。
誰より冷静で、誰より賢く、一度も王を裏切ったことのない男。
だからこそ王は、あることに気づいてしまう。
もし今、この男が「アルベルトは裏切っている」と断言したなら。
自分は、それを疑えるのだろうか。
ある雨の夜。
王は、二十年来の腹心である宰相セドリックからそう告げられる。
示された三つの兆候。
増えた兵糧。南部諸侯との密かな接触。そして、王の命令に対する十二日間の沈黙。
しかし、どれにも別の理由が考えられた。
謀反を示す確かな証拠など、何ひとつない。
それでもセドリックは言う。
「陛下がお知りになったうえで、何もしないことと、私がお伝えしなかったために、何もなさらないことは違います」
二十年間、王を支え続けてきた男。
誰より冷静で、誰より賢く、一度も王を裏切ったことのない男。
だからこそ王は、あることに気づいてしまう。
もし今、この男が「アルベルトは裏切っている」と断言したなら。
自分は、それを疑えるのだろうか。
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