概要
一緒に暮らし始めて一年経ったというのに、彼等の関係はぎこちないままだった。
領主一家と、彼等の生活を支える使用人達の日常を描く、領主館シリーズです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ひとり、またひとりと好きになる。心に春が訪れる物語
読み終えたあと、じんわりと心が温かくなる。そんな素敵なお話でした。
とにかく、登場人物それぞれが魅力的です!
兄に対して小さい頃のトラウマを抱え、恐れを持つ弟。
弟と知らずに溝ができていることに心を痛めている兄。
そんな二人を見る取り巻く登場人物たち。
読み進めるうちに、一人、また一人と好きになっていく。しっかりしたところも、不器用なところも含めて、なんだか愛おしくなるんですよね。根っからのかわいい子も居ますし。
本編から枝分かれしたお話だからこそでしょうか。描かれている場面の向こうにも、それぞれが歩んできた時間や関係が感じられて、自然と物語に引き込まれました。
大切に思っている…続きを読む - ★★★ Excellent!!!月はいつも丸い。でも、人は自分の見たい形しか見ていないのかもしれない。
領主一家の兄弟姉妹を中心に描かれる、心温まる成長の物語です。
特に印象的だったのは、長兄エドワードと弟アントニーの関係でした。
エドワードは決して冷酷な人ではありません。
むしろ真面目で責任感が強く、家族を大切に思っています。
けれど彼は無意識のうちに、「弟とはこうあるべきだ」という自分の物差しでアントニーを見ていました。
一方のアントニーも、虫や自然への尽きない好奇心を持ちながら、その思いを理解してもらえない痛みを抱えています。
本当はお互いを大切に思っている。
けれど見えている世界が少し違っていただけ。
そのすれ違いが少しずつほどけていく様子に、胸が温かくなりました。
そして物…続きを読む - ★★★ Excellent!!!領主館シリーズファン必読、問題児(だった)長男が成長しておるぞー!
いくつも作品のある「領主館シリーズ」の最新作です。
今回は、長男エドワードと、三男アントニーの、心理的へだたりがテーマになっています。
昔、問題児なところがあり、長男のおごりが強かったエドワード。
繊細で鋭敏で、人との関わりが得意ではない性質だったアントニー。
今は、エドワードも丸くなり、アントニーだって昔よりいろいろうまくやれています(その表現はなかったかもしれないけど、アントニーだって初登場時よりはずいぶん落ち着いています)
それでも、二人の間には、今までのしこりがあり、ぎくしゃくとしています。
それを乗り越えられるのか、乗り越えられないのか?
何が必要なのか? 歩み寄るためには、どん…続きを読む