「あなたは、誰なの?」という問いが、物語の最初と最後で違った意味を持つ構成が印象的でした。過去の失敗や後悔を消すのではなく、それらを誰かの痛みに寄り添う力へと変えていく男の姿に温かさを感じます。特に「まだわからない。でも、わかろうとしている。それが、今の私だ」という答えが心に残りました。冒頭では過去を振り返っていた“光の道”が、最後には未来へ続く道として描かれるのも美しく、静かながら前向きな余韻が残る作品でした。
変わらず、美しい文体に恐れ入ります。どうして、こんなにも純粋で透明な文章が書けるのでしょう。読んでいると、こちらの濁りまで見透かされそうで困ります。腹黒な私とは、まるで真逆です人柄が文章に滲むのでしょうか。何度読んでも不思議です。今回も、とても素敵でした。これからも楽しみにしています。
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