概要
百年ぶりの謝罪は、死者の町で。
甘い酒の匂いが、途切れた縁をそっとつなぎ直す物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!不思議な柔らかさと読後の心地よさ
死者の暮らす町。それだけでどこか物悲しく、重苦しい内容を連想してしまいそうになるが、前置詞が関西弁の、である。
正直なところ、このタイトルだけでぐっと心を掴まれてしまった。関西弁ならなんなのか。なぜ気にする点がそこなのか。
そんなツッコミ精神を抱えて読み始めれば、そこにはどこか不条理でありながらも妙に生活のにおいを感じる「死者の町」の情景が端的に、かつ過不足なく描写されている。
そして不思議な心地良さとともに、文章全体の歯切れの良さ、テンポの良さも相まって、まるで出来のいい日本酒のようにするすると読み干せてしまうのだ。
本作はたった3423文字の短編だ。だけどその内容は決して薄くも軽…続きを読む