カクコンもスタートして2週間。そうそうに諦めちゃった人たちもいるようですね。
「誰も読んでくれない」
そんなことを近況ノートでこぼしている方に限って、レビューを書いていないようですが。
さて、拙作『ピーチ+1 ~人類を滅亡から救う最強コンビ、それがピーチ・プラスワン』(
https://kakuyomu.jp/works/16818093081153759854)も第3章「Speed時速30キロ」に突入しました。ここからやっと、ピーチと一徹が早乙女海蕾を守るという本来のミッションに突入する形です。
章タイトルからもわかる通り、今回は爆弾を仕掛けられたバスが舞台。速度が落ちると爆弾が起爆するというステージです。
さて、ここで、ちょっと本作の裏話をします。ネーミングの由来ですね。
まず主人公です。彼のピーチ、すなわちピーチろうというあだ名は実在の人物から取っています。実は、ぼくが昔つけられたあだ名です。李一朗という名前ではないのですが、ぼくの本名はそれに近いです。それで、ピーチろうという名前をつけられました。
そして、一徹。彼女の名前は、ぼくがピーチろうというあだ名をつけられた職場で働いていた女子のあだ名です。その娘、けっこう強烈なキャラクターだったのですが、ある時お客さんが来て彼女に「一徹!」と声をかけました。高校時代の友達だそうで、彼女は「一徹」と呼ばれていたそうです。理由は頑固だから。
ここから、冒険小説の名作『深夜プラスワン』にひっかけて、『ピーチ+1』というタイトルが生まれました。
また、一徹のコードネーム、「エコー」は、『暗殺者』ジェーソン・ボーンのコードネームがデルタだったことへのオマージュです。
本作は、もともとのアイディアが古く、過去に何度かプロットが書かれ、そのたびにキャラクターも書き直されています。
当時の古いプロットから存在するキャラクターは、じつはエイチハートの靡丘曹長です。ナビオカという特殊な名前ですが、これはモデルがあるからです。
古いバージョンのプロットでは、警察および自衛隊側のキャラクターは、刑事ドラマから取られたものが多かったんです。
で、靡丘曹長の名前は、ドラマ『俺達は天使だ』のナビさん(演・渡辺篤史)から取ってます。その系列で麻生隊長は麻生探偵事務所の麻生(演・沖雅也)から。
また、古いバージョンには警察の対遊撃班の班長として瀧本というキャラクターが出てきたんですが、こちらは『俺達は天使だ』つながりの柴田恭兵さんなんですが、名前が瀧本なので実は『大追跡』の瀧本です。まあ、このキャラクターは本編に登場しませんでしたが。
あと、グラベルストーンの水濱ですが、こちらはもともとは『大追跡』の水原(演・藤竜也)だったのですが、のちにキャラクター変更され、水濱と変えられています。イメージも全然藤竜也さんじゃないです。でも、ヒゲは残りました。
また、グラベルストーンという名称は、小説『暗殺者』のトレッドストーンから取っています。
あと、のちに出てくる敵側キャラは、海外ドラマとその吹き替え声優の組み合わせです。
組織名としては、エイチハート、HHRTがありますね。これはもちろん、FBIの対テロ人質救出チーム「Hostage Rescue Team」から取っています。で、頭のHはなんの略かというと……。
みなさん、高橋留美子氏の『ダストスパート』という漫画をご存知でしょうか? あれに出てくる秘密組織HCIAというのがあります。これは元ネタが、韓国のKCIA(韓国CIA)で、読みはヒノマルCIAです。すなわち、HHRTとは、……これ以上は言えません。
本作でゲスト・ヒロイン的な位置にいる早乙女海蕾ですが、これは本作を執筆するにあたり、新規で作り出したキャラクターです。はっきり覚えていないのですが、海蕾という名前は、さきにミライという音があって名付けたはずです。どうしてミライなのかは、忘れました。
ただし、早乙女という姓には、理由があります。ただしこれ、ラスト近くでないと語れないので、これは覚えていたらそのときにお話します。
本編の連載ですが、月曜日辺りから、一徹とピーチの使用する拳銃が登場し始めます。本作では拳銃バトルがメインになるのですが、銃で何とかなる事件は少ないですね。
とはいえ、二人には『深夜プラスワン』みたいに、対照的かつキャラに合った銃を所持してもらいます。