本日更新のエピソードで第1章「DieHardビースト」が終了しました。
第1章は、ピーチがメインの物語でしたね。
そもそも、暗殺者と人狼のコンビの物語を書こうと思ったことが切っ掛けの本作。ただし、人狼が出てくると強すぎて物語のバランスを崩してしまう。獣化については、変身ヒーローの「変身!」みたいなノリではなく、もうすこし自由度の低い、自らの意志では獣化できない設定にしたんですよ。
いっぽうで、「面白さ」という観点からアイディアを出し、思いついたのが今回の獣化のスタイル。
参考にしたのは、昔懐かしいテレビドラマ『超人ハルク』と『噂の刑事トミー&マツ』です。
『超人ハルク』では、知的な科学者デビット・バナー博士が、暴力を受け、「もうやめてくれ〜」と助けを求めるも誰も助けてくれない。そんな状況で殴る蹴るの暴行を受けていたバナー博士がいきなり「うぉー」と虹彩が白くなって巨大な原始人ともいえる緑色の怪物に変身してしまうのです。その過程で、服なんかびりびり破けちゃいます。
とうぜん、テレビですから、なぜかズボンは破けないんですが、そこには視聴者からのツッコミが集中していました。
うちの作品は当然、ズボンもパンツも破けますキッパリ
また、『噂の刑事トミー&マツ』では、弱っちいお坊ちゃん刑事トミーが犯人に囲まれ怯えて情けない姿を見せると、先輩刑事のマツが「トミー、それでも男か。お前なんかトミコだ!」と罵られると、この「トミコ」のキーワードに反応して、トミーがブチギレ、悪鬼のごとく強くなって犯人共を片っ端からぶっ飛ばしていきます。
この爽快感! これを入れようと思って、ピーチの獣化は描かれています。
ただし、強キャラを入れると、格闘物はゲーム・バランスが崩れて面白くなくなりますね。そこで、本作のプロットは、「敵を倒す」ではなく、「女の子を守る」をメインに描かれています。そして、ピーチは自由に獣化できない。
でも、『伝説巨人イデオン』のドッキングサインみたいに、いいところで獣化が「来る」ように考え、ご期待に沿うよう描いてあります。
明日からは第2章「Bornアイデンティティー」が始まります。