とある結婚式場で働くサブプランナーの「私」は、先輩プランナーの祝嶺さんが、新しい彼氏を探しているという噂を耳にして、戸惑う。 　しばらくして、祝嶺さん本人とお昼休みに食事をする…

　高校入学してから、話したことのない同級生男子の拓海に、いきなりプロレス部に勧誘された「俺」。プロレスに詳しくないのに頷いてしまったのは、拓海が彼自身の初恋の相手だから……。 …

　結婚前の挨拶をした翌朝、夫も帰った後の実家で、「私」は、共に育った血の繋がらない綾兄とおしゃべりをする。 　香鳴さんの自主企画「同題異話　６月号 『恋よりも恋に近しい』」への…

　沖縄の風景を描きたいと、移住してきた画家の「僕」は、初めてのスランプに陥る。 　気分転換にと、訪れた工芸品の展覧会で、とある琉球ガラス作品に心奪われた「僕」は、後日、この作者に…

車を運転中、聞こえてきたラジオの音声から、「私」は、大学生の頃の記憶を思い出す。それは、サークル内でちょっと浮いている先輩に関する、苦い失敗談だった。 　香鳴さんの自主企画…

　嘘をつき続けたせいで、毛の色が変わってしまった兎の話を聞いた「僕」は、ゲイであることを周囲に秘密にしているので、それが気にかかっている。 　そんな時に、同じ式場で働いているウェ…

　琉球ガラス作家の「私」は、親友の初江から結婚式の引き出物の制作を頼まれる。 　はりきる私は、折角なら、親友との思い出を元にした引き出物を作りたいと、小学五年生の時の出来事を思い…

　遊びに行った帰り道、渋滞に嵌ってしまった「俺」と幼馴染の拓海。足早に過ぎ去っていく夕暮れを眺めながら、二人で話をする。 　善吉_Bさまの自主企画「同題異話　11月号『釣瓶落と…

　下ごしらえ中の食堂で、朝のラジオを聞いていた「私」は、新しいパーソナリティの声を、どこかで聞いたことがあるような気がするが、それを思い出せない。 　だが、その答えは、食堂の常連…

　幼馴染の結婚式に参加した「俺」は、式の司会を担当している女性の名を聞いて驚く。それは、初恋の相手のメイだった。そうして、彼はメイに恋をしていた、小学生のあの頃を思い返す。 　…

　「私」は、マッチングアプリで出会った男性から、無理矢理ラブホテルへ連れて行かれそうになるのを、通りかかった運送会社の男性ドライバーに助けてもらった。 　お礼のためにと会うたびに…

　八歳の頃の事故がきっかけで、人と距離を縮めるのが苦手になってしまった「俺」。 　だが、あることがきっかけで、自分の過去を恋人に話し――。 　新巻へもんさんが主催の自主企画『同…