8月31日金曜日22時
新連載《ファロティエは夜を踏む》を投稿致します。
《闇》は、常に世界の片側を支配している。影にひそみ、夜を従え、人の欲望に根を張り、《闇》は絶えず光の背中あわせにある。
或る者が言った、闇とは《餓え》であると。
文明の発展にともない、食に飢える者は減ったが、愛に餓えるものは増え続けている。
満たされたい。認められたい。褒められたい。
愛されたい。
満たされない欲望は《餓え》となる。
極度の《餓え》は人間を突然変異させ、犯罪へと駆り立てる。
それらを取り締まるのが、衛兵署街燈管理隊――通称《ファロティエ隊》である。
罪と罰、闇と飢餓、そうして異常性偏愛‐フェティシズム‐を巡るダークファンタジーです。相変わらず、暗くて、残酷な描写は多数ありますが、性描写はほとんどありません。
ぼちぼちと秋のあいだ、連載を続けて参りますので、よろしくお願い致します。