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「故地奇譚」24-14「月聖岩」&15「死よりも」

区切りの関係で二話です。

シャツェランと江間、ライバルでやり合いもしますが、基本仲よしです。
お互い似たような能力で、自信もあって、コンプレックスも少なく、変な気づかいをする必要がない。
主に郁、そしてサチコさんの影響で、シャツェランの道徳観や倫理観が日本人寄りなのもポイントです。

違いは江間の方が圧倒的にストレートだということ。「どうせ死ぬならせめて一緒がいい」って真顔で言い切るところとか、その最たるものです。
郁だけでなくシャツェランにとっても彼はその意味で脅威です。

捕捉;
イェリカ・ローダ=“神に疎まれしもの”: 不浄の惑いの森にしか住まないとされる化け物の総称

“切り裂くもの”: 郁が惑いの森で襲われ、返り討ちにしたイェリカ・ローダの一種。今菊田がバハルで馴化中のイェリカ・ローダも同じ種です。

ジィガード・フォレッツ: バルドゥーバのレジスタンスのリーダー。バルドゥーバ国に滅ぼされた国の王女の血を引いています。

バハル: バルドゥーバ南部の砂漠のオアシス。菊田が閉じ込められてる陸の孤島で、イェリカ・ローダの馴化が行われています。

そんなところで次回は引き続き江間&シャツェランです。

では。
今日はいい天気でした。空気が澄んで、空が高い。
山の際の辺りの薄い青が、頭上に行くにつれ深みを増していくグラデーションがとてもきれいで、嬉しくなっていたら――
「頭上がレイリー散乱、山際はミー散乱で説明がつく」
「わあ、確かにー…って、情緒!」
話す相手って大事、いやそれはそれで面白いけど、としみじみしつつ、さようならです。
あなたも穏やかな夜を、そして面白い週末を!

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