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「故地奇譚」22-11.“死者”の扱い

ひ、久しぶり…?
最近「やらなきゃー」なことにプラスして、やりたいこといっぱい。原稿書いて投稿してで力尽きます。
で、「前回の補足、なにがあったっけ?」と悩むうちに、「次でいっかー」になり、
気付けば溜まって「…つ、次でいっかー」を繰り返す――私は夏休みの宿題を最後の最後まで放っておくタイプです。
うん、休み明けの何曜日に何の課題の提出があるか計算してまで悪あがくよ←無駄なとこに計画性を発揮するダメ人間

結果、長々とこれまでと今話の補足です。


22-8.
シャツェランにとって、リカルィデは『物』でした。稀人である郁と江間の付属“品”。

だからこそ22-3で、『物』であるはずの彼女が郁のために泣いて怒ったことに、めちゃくちゃ驚いたわけです。
シャツェランにとって郁や江間、サチコは『人』ですので、自分が彼らに配慮するのはあたりまえでも、『物』のリカルィデが彼らを想うのは衝撃――人が人を想っても不思議じゃないけど、物が人を想うことはないという、自覚すらない、おっそろしいほどの差別意識です=ディケセル人的感覚です。

で、22-7にて、江間がリカルィデが泣いた理由を教えてくれたことで、自分と同じように彼女がサチコを慕っていたことに思い至り、かつサチコもアーシャルを『人』として思っていたと実感。
初めて彼女が同じ感情を持つ『人』だと認識できたという次第です。
結果、リカルィデとなった彼女を尊重する気になり、本話でそう本人にも告げることに=郁やサチコさんに影響されての日本人的感覚です。


22-9.
寺下と福地;
郁がそこかしこで言及してる通り、二人は厳密に自分の利益を追求して行動します。普段は取り繕っているけど、良心とか全然。
大きな違いは『利益』の中に“優越感に浸れる”という点が入っているかどうか。
入っている寺下は、相手を自分より弱いとみなせば、悪意のままあからさまに相手を貶めて憚らない=そのほうが自分が上だと思えて楽しいから。
入っていない福地は、自分よりと弱いとみなす相手を追い込む際もあからさまな悪意は見せない=悪意を見せた場合、相手が悪意を返してくることも、相手以外の人たちが自分に悪意を持つことも知っているから。
福地の方が圧倒的に慎重で狡猾です。

シハラ;
やりたい放題です。そういう人。それでもちょっと事情があります。

シャツェランの郁への態度;
彼女に対してだけ素でいられるせいと言えば確かにそのとおりなんですが……うん、まあ、あほです←フォロー放棄

江間;
郁の地味さも全部含めてめちゃくちゃ好きです。だからこそ嘘、つけないの。逆に言えば、どうでもいい人のことは「適当に褒めときゃいい」という。
目先の紳士さにこだわると、こういう胡散臭い男に引っかかることになる――「一体どんな補足だ」という突っ込みは常時受け付け中ですとも。

リカルィデ;
2人の郁への態度の意味するところをなんとなくわかってますが、それでなおどーしても気に入らなかったの。
で、窓から追い出すぐらいの扱いでいいや、になった、と。


22-10.
郁の自省については、対照の寺下とあわせて後日。

郁は佐野に怒ってません。普通に話しかけてきて、助けたらお礼を言ってくれる子だったので。
江間はお礼だけかよと怒ってますが、郁にとって特別なことでした。利用されるだけなのが当たり前だったからね。


22-11.
今後に関わるけど特に山はない話。

江間;
シャツェランが態度を変えてきたことで、積極的にならざるを得ない。
問題は22-10のとおり郁がついていけないこと――ひずみはそのうち、と目をそらしてみたり。

シドアード&アムルゼ;
シドアードは郁と何度か手合わせしていますので、体格の割に力が少ないことから気づいた、と。
アムルゼは兄弟の中で一番常識人なので、気付けませんでした。オルゲィも同じ。
が、性別気付いてなかった組は、郁が自分たちの身内だと気付いてます。


――以上、読んでもいいことは何もない補足でした。
基本話のどっかには書いてあるので、いつもながら読まなくても話の理解に支障ないです(きっぱり)。
「ならなぜやる」と突っ込んでくれたあなた――愛してます…!

次回からVS寺下です。

さて、気付けば7月――今年、半分終わった(驚&慄)
体感時間が短くなってると、特にちっちゃい子と話してると実感します。
「大分前にカタツムリ見た」(@6歳)と得意げに話してくれた子の「大分前」が一週間前だった時の衝撃たるや…!
よく知らない子に話しかけられて話しますが、どの子もほんと色々なものを見せてくれます。
いつか不審者情報で流されるかも、と微妙にドキドキしつつ、おやすみなさい。
明日があなたにとって、いい日でありますように。

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