• 恋愛
  • 異世界ファンタジー

「故地奇譚」22-7.逃がさない

というわけで、正確には一目ぼれではないのですが、実質は。
江間が立ち止まって、宮部とお婆さんの様子をうかがっていたのは、どうしようもないようなら彼も手助けするつもりがあったから。
宮部のことを馬鹿な奴と言ってましたが、彼も大概です。

サチコさんが“アーシャル王子”を男の子のままにいさせたのも、“愚鈍”と噂されているのをそのままにしたのも、アーシャルの生母である前王妃をはじめとするバルドゥーバ派に忖度したからではなく、アーシャルを死んだように見せかけて逃がし、かつその後辿られないようにするためでした。
そのために、シャツェランをも騙した、と。

でも、いざとなったらシャツェランは“アーシャル”を助けてくれると信じていたからこそ、「どうしようもなくなったら王弟殿下を頼りなさい」と言い残した次第。
で、その見込み通り、シャツェランはリカルィデ=アーシャルと気付いた今も、それをなかったことにしようとしてくれているわけです。
シャツェランが幼馴染のせいで日本人寄りの人権感覚や思いやりを持っていることにサチコさんは賭け、その賭けに勝った、と。

惑いの森での神殿の動きは、ほぼシャツェランの推測通りです。
双月教徒とゼイギャクに気付かれないよう、距離は取っていましたが、神殿は稀人の保護と“アーシャル”を事故に見せかけて“殺す”ことを目的に、彼らの跡をつけていました。
バルドゥーバとイェリカ・ローダのせいで、まったくうまくいきませんでしたが。

そんなところ? ……な、何か忘れてたらまた補足します。

次回はそんな王弟を含めて、対寺下です。


さて、と……サクランボをゲット!しました。
アメリカで某国立公園近くの農家さんところで、アメリカンチェリーを文字通りバケツ一杯もらった時も幸せだったけど、佐藤錦、最高に美味しい。ついでに見た目も可愛い。
旬のものっていいよねってことで幸せに浸りつつさようならです。良い夜を!

2件のコメント

  • 佐藤錦おいしいですよね。。。子らが食べたがるんですが高くてなかなか手が伸びずにいます。スモモかバナナじゃダメ?と代案を差し出し続ける母です(笑)

    そして………!!越智屋のページにご来訪いただき、あたたかいお言葉までくださって本当にありがとうございましたヽ(=´▽`=)ノ✨
    泣きます。。温かいです。
    脳内でスガシカオのプログレスが流れ、もうちょっと、あと一歩、あと一粒のナミダとユウキを…という感じで這いつくばってます! 

    ユキノトさんをはじめ、同期の皆さんがいるからこそ気持ちの拠り所になってがんばれています。またお会いしたいですね✨本当にありがとうございました!
  • 見た目も可愛いんですよね、サクランボ。だがしかし――私なら断然スモモ(好き)を選びます…!

    そして、わざわざのお返事、こちらこそ温かい気持ちにさせていただきました、本当にありがとうございます。
    頑張っていらっしゃることを存じ上げておりましたので、本屋さんで越智屋さんのお名前を見つけた時、本当に嬉しかったです。
    って、結果不審者化したんですけどね…汗

    私のほうこそ皆さんのご活躍のおかげで楽しませていただいております。
    エミリアさんも聖女っぽさと普通の女の子っぽさが絶妙で読書中に何度も悶絶したことか。
    これからのご活躍も楽しみにしておりますので、お体に気をつけつつ、頑張ってください。応援しております!!
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する