如月逸佳

「友だちが幽霊を見た」——そんな文言と共に、長谷川探偵事務所に一本の依頼が舞い込んできた。 依頼主は清水と名乗る少し大人びた小学生。廃神社にいる幽霊を調査をしてほしいという内容…

朝撒高校の妙な噂。 ある者は「彼女は不老だ」と言い、ある者は「彼女は神出鬼没だ」と言い、またある者は「彼女は魔女だ」と言う。 入学したての新一年生、児玉夕はそんな魔女を追うために…

不定期に更新される、少し不思議で、少し不気味な短編集。

　杉尾崎殺戮事件——犯人の顔も名前も割れているのに、1年以上解決しない事件。呪いを解く解呪師兼私立探偵の御子柴梗とその助手である西沢叶芽は、警察が考慮に入れない『呪い』を手掛かり…

　去年の7月7日。杉尾崎高校1年の保科心咲は、2年の御子柴梗という同じ部活の先輩に恋をした。いずれそれは狂気的な愛となる。2年になった保科は、1学期終了間近もいつものように彼を尾…

海を越え山を越えてこの街にやって来る『夏』は、いつも『呪い』を帯びている。 今年もまた、呪い呪われる夏が来ていた。

指名手配犯となった一人ぼっちの少女は、和装の男と共に指名手配犯を殺すことを決意する。全ては金を得るために。この世を生き抜くために。

『新人はもれなく一週間前後で消えていく』。 時給に釣られ、25歳フリーターの袴田さんが勤めることになったのは、自殺の名所のど真ん中に建つ、いわく付きのコンビニでした……。 コ…

大学教授の父が、自殺した。 少年・哲也の手元に残された二つの形見＿＿壊れたメモリースティック、そして一冊の研究ノート。 末尾にはこう記されていた。「フォン・ノイマンの呪縛。我々…