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あとがき四連発!!!!

皆さまこんにちは。横谷昌資でございます。
先日、書いていたものが完結しましたので、た〜いへん遅くなってしまいましたがそれぞれあとがきを書かせていただこうと思いますぅ。

まずは、the Eternal Triangle。
このお話は二十歳前半ぐらいの頃に考えた話でして、いまのわたしのスキルでなんとか書き上げられた最初の作品。
わたし自身がゲイで、それに関してなんやかんやと思うことをコメディタッチで書いてみました。そんなに重くなりすぎないようにするということを意識して楽しく書けたと思います。千歳も光も和洋もどうもありがとうね。
書いてみて思ったのが、ああもう高校生のこの子たちに会うことはないんだなあ……ということで、それは他のお話たちでも思うだろうことなんですが。
二十年間頭の中にあった状態では無限の物語がそこにあるような気がしてたんですが、実際に文字にしてみるとやっぱりすべては有限の世界なんだなーと不思議な感覚です。
楽しい青春時代のラブコメ、という作品ですが、ゲイとして思うのはこのお話は、ぼくが光にとっての君尋さんやジン先生みたいに、十代の高校生のときに自分以外のゲイに会ってみたかったなぁという願望がなんとなく反映されたんだろうなぁと思います。別に普通にたくさん友達はいたんですけどね。でも共通認識を持った人物というのはやっぱり大切なのですよ。
最終話で千歳が言っていたように、続編を考えているので、みんな、また会おうな!

続いてGHOST÷WRYTER。
これは中学生の頃に思いついたお話で、だから子どもの頃からずっと頭にあったわけです。志郎も総ちゃんもキャラが完全にできてて、でも書く自信がなくて、だからぼくが原案担当で誰かが小説にしてくれないかしら〜とずっと思ってたんですよね。まあ結局わたし自身が書けたのでなによりです。
エタトラの最終話でも書いたことなんですけど、十九歳のときに当時の電撃大賞にとある小説を送って一次選考は通ったんですけど二次で落ちたんですよね。で、普通だったら初投稿で電撃大賞の一次を通ったぐらいなんだから自分には才能があるんだと思ってそのまま書き続けててよかったはずが、なんとなく、もういいかなって思っちゃって。謎。それで二十年間まともに小説を書いてなくて、それでずっと音楽をやってたんですけど、一昨年ぐらいからなんだか自分には音楽の才能がないような気がして。で、ちょっと小説でも書いてみようかなーと思ったら存外楽しくて、完結させる快感も半端ないし……。
だから遠回りはしたけど目指せ小説家!です。自分がんば!
ゴーストライターは精神の障害者としての自分の思うことをなんやかんやと書いてみました。
このお話は志郎の、これから自分の病気の受容が始まっていく、というところで第一部完ということになったわけですが、これは現実世界の作者であるわたしとリンクしています。ここ三年ぐらいの間にわたし自身の日常生活で分岐点が集中していて、どんどん健康になってる自分をそのまま志郎として描くことで更に客観視できてきたなぁと思います。やっぱり創作はいいね。喜孝との対話で書いたように、物語の存在理由とは他人の人生の擬似体験をするためということだろうか? という考え方は作者自身にも適用されるのだなと強く感じます。
お話としては千絵がどうとか厚嗣がどうとか至るところに散りばめた伏線をほぼ全てそのまんまにして終えました。完結篇第二部で全部回収できるように頑張りますぅ。
今度は大学生の志郎に会えると思うと楽しみです。いろいろ頑張れよ! ぼくも頑張る!

そしてフォレスト。これも子どもの頃に考えたお話。なんですが、子どもの頃は、航也と航平と史生に該当する人物を考えただけで、どういうストーリーなのかということは、考えたのかもしれないけどいまのわたしはすっかり忘れてます。小学生の頃にピュアという知的障害者のドラマを観て着想を得たんですけど、いま実際にこう書いた作品みたいなことを当時のぼくが考えてたわけじゃなくて、だからこのお話は大人になってから考えたお話と言えるでしょう。
このお話は、航也が自分自身の差別心を自覚していくまでのお話です。自覚して、そしてどうするのか、というところで、航也のその先になにか優しい世界が広がっていたらいいなぁ。
なんやかんやの部分で社会的マイノリティのぼくが思うことを書きました。だからエタトラにしろゴーストライターにしろこれから書くであろうお話にしろ、全体的にぼくが日々なんとなく思うことを小説という形にして自分自身が問題を認識して整理していく、というのが、たぶんわたしの小説家としてのテーマになるのかな、と思います。
優しいお話が書きたいです。
これも続編というか姉妹編を考えているので、そのときはまたよろしくお願いします。

そして、詩集!
読んでくれた方々、どうもありがとうございます!書く書く言ってたあとがきが遅くなって本当にすみませんでした!
この詩のようなものシリーズはもともと歌の歌詞にするためにまとめたアイディアでして、結局全五五〇篇になりました。で、没になったものや未完成のものも含めて約千を超えた辺りでぼくが自分の中の真実に辿り着けたような気がして、じゃあぼくがぼくなりの真実に辿り着けたならわざわざそれを他の人たちに理解や共感をしてもらう必要はないよねとも思ったんですけど、でもせっかく二十年間ちまちま書き続けたんだし、それならせっかくだから誰かに読んでもらいたいなぁと思っていたところカクヨムに辿り着きまして。おかげで楽しい執筆活動が始まりました。
詩にしては文章量がかなり多いのも歌詞のアイディアだからです。というかぼくは詩というものにばっちり触れたことがあんまりないので、だから詩のようなものシリーズなのです。
日々生きていて生活していて思うことをつらつらと……という詩集なわけですがただ思うのは、ぼくの真意を知りたいならぼくの書いた五五〇の詩を全部読んでくださいっていくらなんでも乱暴じゃないですか。それが自分自身わかってはいるんですが、でも、それでもわかってもらいたい、という欲望が人を創作に向かわせるのだろうか……と思ったり。あるいは音楽に関してはその情熱が冷めてきてしまったのかなぁ。音楽、という武器を使って戦う、ということに、結局限界を感じたのかもしれぬ。
いまは小説を書くのが楽しいし、二十年間夢見ていたゴールではなさそうだけど、いつか行き着く先に落ち着いたところで、幸せになれたらいいよなぁと思います。自分がんば!
小説もですけど、この詩集をお読みいただいた皆々様の心のどこかにちょっぴりでも引っかかっていられたらな、と思います。
皆さま、ありがとうございました!

というわけで横谷昌資のあとがきでした。また新作を書くので、そのときぜひまたお会いいたしましょう。皆さまの心に爽やかなる風が吹きますように……!
ではっ。

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