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神道と天皇の関係性を考察しました。

https://kakuyomu.jp/works/16817330652449226763/episodes/16817330667043654466
I AM A GOD 最新エピソードです。

天皇制が神道に強く結び付けられるのは
明治時代、国家神道によっていわゆる
ヨーロッパにおける「王権神授説」に当たるものを
創作しようとする国家体制がらみのことだったと
推察されます。

神道は元々、自然におけるアニミズム
に由来する自然崇拝が基盤にあり、その上に
非業な最期を遂げた武人や貴族が「祟り」
と共に神格化されます。しかし、全てを包摂する
神道に、国家神道も包摂されて行きます。
神道には、神々の意志を伝え、神に祈る
「依代」の役割を天皇が行うようになったと
も言えます。

三島由紀夫が小説「英霊の声」の中で

 宮中賢所のなほ奥深く
 皇祖皇宗のおんみたまの前にぬかづき・・・

と述べたように「祈る存在」であることは
現在の天皇を見ても明らかでしょう。
今回のエピソードでは、そんな明治天皇の
「民のために祈る」姿を描いています。

2件のコメント

  • 国家神道、天皇さんを現人神にするわけですから、ある意味一神教みたいなものですよね。
    この国家神道の体制作りに大いに加担した人々が、実は各宗派お坊さんの方々だったりするのです。

    明治の宗教はお互いぶつかりあい、廃仏毀釈等もあってつらい部分もありますが、この激動の時代をどう乗り越えるかの数々の苦肉の策も垣間見れておもしろいと思っています。
  • コメント、ありがとうございます。
    神道も仏教も日本では、権力機構の中で重層的に複雑化していったのですよね。明治天皇は正にこの波を被ってしまって悩まれたことと推察します。この小説の中では、そういう明治天皇の「ためらい」や悩みを描こうとしています。
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