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この小説を書こうと思った動機そのニ

ひとつには、画像右側の田坂広志著 「死は存在しない」があります。著者は量子力学の専門家であるのですが、どうも彼がいうゼロポイント仮説がオカルトめいていて、信憑性に欠けるので、左の和田純男著 「量子力学の多世界解釈」を読んで、あの世がもしあるとすればどんなものなのか、想像することができました。

量子力学のエベレッド解釈では、この世界は無限に存在しているというのです。そして私たちは今を生きる一瞬一瞬で、どの世界に生きるのかを選択しているのだと。

では死後はどうなるのかを考えた時、肉体を失ってホメオタシスの平衡性が失われ、分子がエントロピーに拡散してゆく時こそ、我々は肉体から解き放たれて自由に意識を解放することができるのではないかと思ったのです。即ち、死後私たちは多重世界の別の場所に自分の選択通りに行けるのだというのが、この小説のバックボーンです。

では神様と人間は交わることができるのか?というと
多次元世界では、この世の素粒子の波動は干渉しない前提なのですよ。これをデコヒーレンスと言って、これも量子力学の定説なのですが、私は、凄いエネルギーが加わると波の干渉が起こりうる、そこに神の奇跡が存在する、という仮説でこの小説を書いています。

これをどう読者に説明するのか、というのが私の課題であり、それが小説を書く楽しみでもあります。

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