冷門　風之助　

　洗濯とアイロンがけに追われていた俺、乾宗十郎のところに、ある日『私の恋人・・・・いえ、婚約してください』という女の子が現れた。 　彼女の名前はグゥェン・チュン・ロム、東南アジ…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある老婦人から依頼を受けた『自分の父親を無実の罪に陥れた元新聞記者に 復讐をしたい』という。 俺は一旦は断ったが、彼女の熱心さに引き受けることにしてしま…

俺はある有名女性マルチプロデューサーから、行方知れずになった事務所所属の男性タレントを探してくれとの依頼を受けた。 彼は別の事務所の女性アイドルタレントと恋仲になり、駆け落ちをし…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、夏のある夜、折角取れた休暇を利用して、東京の奥地の某所へ避暑に出かけた。 　折しもその夜は夏祭り、似合わない浴衣を着て、夕涼みがてら花火見物としゃれ込…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日一人の少女から妙な依頼を受けた。 彼女は幼い頃に両親に死に別れ、その後は親類や施設をたらい回しにされて成長してきた。 一つ彼女には不思議なことがあ…

俺事、私立探偵の乾宗十郎は、折角金と暇と言う両方を手に入れ、エアコン全開でビールを煽って昼寝をしていたのに、いきなり厄介な人物の訪問を受けた。 相手は銃規制をどうあっても進めたい…

ある日俺は、世界チャンピオンまであと一歩だった中年男から依頼を受けた。 『昔の恩人を探し出して欲しい』 　しかし、その恩人てのが、なぁ・・・・

　俺、乾宗十郎は暇だった。探偵だって何もなく、無為な日を過ごしたいと思う時があるもんさ。 　俺は好みのシナモンスティックを買いに、銀座まで出てきた。暢気に買い物をし、コーヒーを…

俺事、私立探偵の乾宗十郎は、ある時芸能事務所の雇われスカウトの訪問を受け、あるタレント候補を交渉のテーブルに着かせてほしいという依頼を受けた。　 タレントのスカウトを下請けなん…

俺は自分の目で見て、自分で感じ、自分で聴き、自分で触れたものしか信じないことにしている。 従って超常現象だの、心霊現象なんてものは、あり得ないと思っているし、信じてもいない。 し…

俺事、私立探偵乾宗十郎は、曰くありげな中東の某国で開催される格闘技の試合に出場する女性戦士のボディーガードをするために、先輩であるジムの会長と二人で出向くことになった。 中東と言…

二日酔いでぐったりしている俺の所に、一人の女性がやってきた。名前を聞けば誰でも知っている俳優だ。 『中学時代の恩師を探してくれ』それが依頼の内容だった。 しかし、何かどうもひっか…

俺、乾宗十郎は、ある日警視庁の『切れ者マリー』こと、外事課特殊捜査班主任の五十嵐真理警視から『恋の橋渡し』を依頼された。 　相手は一癖ありそうな南米出身の女性ダンサー、イザベル…

『ある本を処分してくれ』俺事、私立探偵の乾宗十郎は、ある日陰気な金持ちから、一冊の本を渡された。 　何でもその本はこれまで持ち主に様々な災厄を起こして来たのだという。 　俺は現…

　厄介な仕事を一つ終え、東北から東京へ帰ろうと、高速バスに乗りこんだ俺・・・・しかしそれが間違いの元だった。そのバスには拳銃と、そして『爆弾を持っている』という少年が乗っていたの…

『女性を探してくれ』という依頼はこれまでも何度かあったが、大抵は『もう一度よりを戻したい』とかそんなのが多い。 　しかし今回は違う。 『身も心もボロボロになっていた自分を救っ…

恋の橋渡しなんて柄じゃない。ましてや相手が女性・・・・つまりは女性同士となると猶更だ。しかし俺は探偵、乾宗十郎。ルールに反しなければどんな仕事でも引き受ける・・・・さて・・・

閉ざされた硝子の扉の向こう・・・・そこは精神科病院の『閉鎖病棟』である。 そこに入院している一人の若者の両親から『息子の本当の様子が知りたい』という依頼を受けた俺、乾宗十郎は、都…

『切れ者マリー』が、またぞろ厄介な依頼を持ち込んできた。 　日本にやってきている某国の指導者の娘がテログループにさらわれた。それを俺に取り返してほしい。と、こうだ。 　勿論断れば…

俺は私立探偵、乾宗十郎だ。 探偵に依頼に来る人間は大抵何かに困っている人間だが、中には嫌な人間もいる。 今回の依頼人など正にそれだ。

俺事、私立探偵の乾宗十郎は、ある私立大学の理事長氏に頼まれて、一人の女優を探し出すことになった。正確には『元女優』だな。 女優と言ってもただの女優ではない。 成人向き映画、つまり…

俺はある日、 『学校に潜入して欲しい』という依頼を受けた。学校ってのは俺がもっとも苦手とする場所だ。 　何でも自分の息子のいじめの証拠をつかんでほしいというんだが・・・・

俺、乾宗十郎は、ある日一人の若い警察官から依頼を持ち込まれた。 本来、恋愛に関しては断ってる俺だが・・・・

現実の探偵ってのは、テレビや映画に出てくるような、殺人事件やトリックの謎を暴いているわけじゃない。 もっと地味で、しかもほとんどの場合、大した金にはならない。今回もそんな依頼の一…

俺、私立探偵、乾宗十郎。 知り合いの弁護士から、彼が顧問をしている大富豪の老婆から『孫の行方を探して欲しい』という依頼を受けた。 　彼女は老婆の末娘が生んだ子で、親に死なれて今…

俺事、乾宗十郎は、一匹狼の私立探偵だ。ありきたりなイメージとして、私立探偵なら拳銃に長けていて、車の運転も巧みで・・・・・となる。 しかし俺はどうしたものか、運転だけは苦手だ。 …

俺は私立探偵、乾宗十郎は、ある日『ストーカーに狙われている』という一人の女性タレントから、 『何とか助けて欲しい』という依頼を受けた。 　最初はちょろい事件のように思えた。 　し…

俺事、乾宗十郎は、一人の女から依頼を受けた。 『自分の背中の刺青を完全に消して欲しい。それが出来る医者がこの世でたった一人だけいる』 　彼が今住んでいるのは、 『日本のサウス・ブ…

　女子高生だって立派に探偵を雇う権利がある。金さえ払えばね。彼女は真剣な眼差しで、俺に頼みごとをしてきた。 　古き良きにっかつ映画を愛する俺としては、クールを気取ってみても、こ…

　正月早々、俺の事務所に『深川署のゲジゲジ』こと、手塚大正（ひろまさ）生活安全課主任がやってきた。 『清濁併せのむ』と言われたこの男、いつも何か腹に一物も二物も抱えて俺の前に顏を…

年末、とっちらかったねぐらと事務所の大掃除に追われていた俺のところに一人の女から仕事の依頼が舞い込んだ。 果たして彼女は何者か？

　真理から仕事の依頼が来た。二年前に米国で起きた殺人事件に絡んだ拳銃を探して暮れと言うんだが・・・何か気に入らない匂いがする。

俺は私立探偵の乾宗十郎。町中が浮かれ騒ぐクリスマスイブを前に、俺は現役の警察官である『カミソリの恩田』こと、渋谷署の生活安全課副主任、恩田警部殿から依頼を受けた。 『カミソリ』と…

俺は『親分』の知り合いから依頼を受けた。彼の昔馴染みの老人・・・・実はあるすりグループの親分だったのだ。 何度か捕まった後、現在は足を洗ってまっとうな生活をしている。しかし彼には…

俺の名は乾宗十郎。私立探偵だ。 探偵といやあ、車に乗って、拳銃を撃ちまくり、悪党を倒して難事件を解決し、女にモテモテで・・・・とまあ、こうくるんだろうが、今日の依頼は甚だ珍妙だ。…

謎の多い私立探偵、乾宗十郎についての身上調書である。

俺の相棒、Ｓ＆ＷＭ1917・・・・人は『なんでそんな骨とう品をいつまでもぶら下げてるんだ』っていうがね・・・・こいつには忘れられない思い出があるんだ。

『俺』こと私立探偵の乾宗十郎は、警視庁の五十嵐真理警部に頼まれて、日本のあるミッションスクールに留学中の欧州は某王国の姫君のボディガードをすることになった。 聞けば彼女は半分日本…

俺、私立探偵の乾宗十郎はある時、元映画会社のオーナーである老大富豪から依頼を受けた。その依頼とは、 『70年以上前の恋の決着』である。

探偵事務所なんかやってると、調査の依頼以外でも、時折困った訪問者が現れる。

面倒な仕事を片付け、雨の中、俺事私立探偵の乾宗十郎は、雨宿りと時間つぶしを兼ねて、馴染みの喫茶店に入った。

乾は『自分の娘を犯罪者にしないでくれ』という、妙な依頼を受けた。 『犯罪の手助けをする依頼は受けない』というのが、免許持ちである探偵の原則なのだが・・・・・

俺は探偵、乾宗十郎だ。自分の信条と最低限の法に反しない限り、大抵の依頼は引き受ける。相手の年齢、性別も関係なしだ。 しかし今回の依頼人は、まだ15歳の少年とくる。

俺こと、乾宗十郎は、自衛隊時代の後輩から、昔愛した女を探して欲しいという依頼を受けた。 本当なら恋愛沙汰は引き受けないのだが、純情な男の一途な言葉にほだされて、つい引き受けてしま…

ある日乾は、一人の老婦人から依頼を受けた。しかし彼には今一つ気乗りのしないものであった。

私立探偵乾宗十郎は、せっかく取れた休暇に、郊外のひなびた温泉宿に投宿した。 美味い食事に旨い酒・・・・彼にとってはいうことなしだったんだが・・・・

都会に棲む一匹狼の私立探偵、それが乾宗十郎である。 依頼されれば、自分の意に染まぬ事件以外は何でも引き受ける。 さて、今日の彼の元を訪れたのは・・・・

私立探偵乾宗十郎は、一人の苦学生から相談を受ける。自分のバイクに放火して台無しにしたやつを捕まえてほしい。と・・・・

元陸上自衛隊第一空挺団の隊員だった乾は、在隊時代一番の親友だった、小野寺二等陸尉から、ある依頼を持ち掛けられる。その依頼とは？

乾は現実の現代とはちょっと違う現代に生きる、一匹狼の私立探偵。 この世界の探偵は警察官と同じで、拳銃の所持が許されている。 彼はある事件を解決した後、また知り合いの警官に、仕事の…