冷門　風之助　

俺はある男の依頼を受けて、彼の元妻で、二児の母親から二人の幼児を救出する依頼を受けた。 だが、そこで目にしたのは・・・・大人の身勝手さに翻弄され、ボロボロになっている、小さな幼い…

俺、私立探偵の乾宗十郎。ある時俺は旧知の某巨大組織のNo.2から依頼を受けた。 ”東南アジアの某立憲君主国の姫君を、たった一日だけ守ってくれんか”というのだ。 本来護衛はまっとう…

俺の名は私立探偵、乾宗十郎。新宿を根城に他で扱わないケチな事件を拾い集めて飯のタネにしている。 今日も俺の事務所に一人の男が訊ねてきた。 平凡な会社に勤める平凡な独身男である。 …

俺、名前は乾宗十郎、一匹狼の私立探偵だ。ある日、俺のところに、妙な依頼人の”カップル”が訪れた。 一人は昔から知っている男、元割と名の知れた”その筋”の準幹部だった男、修羅場をか…

俺、私立探偵、乾宗十郎は、一人の男から依頼を受けた。彼は一応成功した会社の社長、学歴もなく、努力だけで今の地位を勝ち取った男である。 美しい妻、郊外に庭付き一戸建ての住宅、車は二…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日一人の老紳士から依頼を受けた。 彼は日本中、いや、今や世界中にその名を知られた写真家。女性を撮らせたら右に出るものはいないといわれた男である。 今…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある依頼を受け、瀬戸内海の海の見える町に向かっている。 依頼人は今やその道では結構有名になったライトノベル作家だ。 彼は昔ある女性と恋をし、肉体関係まで…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、誤解して貰っちゃ困るが、年がら年中”荒事”ばかり引き受けてるわけじゃない。 この依頼は本当にささやかな、ちょっと見にはつまらない依頼だった。 　その男は…

俺、私立探偵乾宗十郎の事務所に、ある日一組のカップルが依頼に訪れた。 ”今度結婚をする。ついては事情があって十年以上離ればなれになっていたただ一人の肉親の兄に出席してもらいたい。…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、今、九州からバスで東京にむかっている。 懐に拳銃（あいぼう）を呑んでいる。 これじゃあ空の旅はいただけない。 しかもこの節としちゃ珍しく、新幹線もキップ…

俺は私立探偵、乾宗十郎。ある時、俺の仕事上、重要な『足』になってくれている『ドライバー』のジョージが交通事故で病院に運び込まれた。 両足複雑骨折、動けるようになるまで短くて半年は…

俺はある女性漫画家から、妙な依頼を受けた。 その漫画家・・・・実はエロ漫画の世界では結構有名で、雑誌連載だけでなく、単行本も何冊も出しているのだが、自分が女性だということも、勿論…

あ～あ、暇だ。 最近は『なんとかウィルス』の問題があって、めっきり仕事が減った。 だから少し時計を逆回転させて、一年前の今頃の話をしようか。 俺は或る日、一人の女性から依頼を受け…

　俺、私立探偵の乾宗十郎は、一組の夫婦から依頼を受けた。 『自分たちの一人息子が、二回り近くも年の離れた女性に夢中になっているらしい。調べて実態を明らかにしてくれ』 　本来俺は結…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、一人の老婦人から『かつて愛した男を探して欲しい』という依頼を受けた。 　彼女は高名な女流洋画家で、かつてパリで一人のドイツ出身の男性と出会い、30歳近い…

珍しい人物が俺のところにやってきた。彼はかつて俺の手によって捕まえられ（探偵にだって逮捕権はある）、そして少年刑務所送りになった、手に負えない不良だった。 その彼が出所して、様々…

ウィルス騒ぎで半ばパニック状態が続いている昨今、俺の事務所に新進気鋭の映画監督が現れ、自分の晋作映画にある女優を起用したい。彼女をイメージして脚本も書いたのだが、準備が整ったとこ…

その男はもう先が長くなかった。彼女は女を知らない。彼はある女優に恋をした。その恋をどうしても叶えたい。 しかし相手はディスクの中の女・・・・AV女優だった。 俺事、乾宗十郎は、男…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ハードな仕事ばかりじゃない。時折変な仕事も請け負うことがある。 今回などは正にそれだ。 ”自分が管理しているアパートに幽霊がいる。このままでは入居者が居…

俺こと、私立探偵の乾宗十郎は、切れ者マリーからの依頼を受け、一人の”少女”を東京まで護送する羽目になった。 このところ金目になる仕事から遠ざかっていたからな。何しろ人類を救うか…

自衛隊嫌いの平和主義者・・・・俺、私立探偵乾宗十郎が、どちらかといえばあまり関わりたくない男から、 『好きになった女がいる。その女の事を探してくれ』という依頼が来た。 『恋愛』『…

『自分の娘をカルト宗教から救い出してくれ』という依頼を受け、俺こと私立探偵の乾宗十郎は、ある宗教施設に潜入した。 そこは教祖の教えを絶対とする、まあそうした宗教にありがちな団体な…

俺、名前は乾宗十郎。職業は私立探偵だ。ある時俺は基地の町横須賀で、一人の元米軍将校から依頼を受けた。 ”今から50年以上前、哀しい別れをした女性と、その娘にもう一度会いたい。自分…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある古武道？の宗家から『秘伝書が盗まれたので取り返して欲しい』という依頼を受けた。 時代小説じゃあるまいし、今時秘伝書なんか・・・・と笑ってしまったが、…

俺の名前は乾宗十郎、私立探偵だ。最低限の法律とポリシーに反していない限り、大抵の依頼は何でも引き受ける。 ある時俺は自衛隊時代の後輩で、現在は神奈川県の山寺で住職をしている男から…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、面倒な仕事を幾つか片付け、東京に戻り、東京駅近くの牛丼屋で朝食を摂っていた時、一人の子供に会った。 彼はどこかで金を落としたらしく、無銭飲食を咎められて…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、一人の青年から依頼を受けた。青年はある大企業の跡取り息子なのだが、今は母親に被せられた汚名を晴らして貰いたいというのだ。 彼女の母親は若い頃或る理由で『…

俺は或る日、ちょっとしたことで知り合った、元『武闘派組織』の幹部だった男から、人探しを頼まれた。 彼は近々日本を離れねばならない。その前に昔恋人だった女に会いたい。探し出して連れ…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日一人の警察官（おまわり）から相談を持ち掛けられた。 『自分は今上司から見合いを勧められているが、別に好きな女性がいる。その女性に告白をして、見合い…

松の内がようやく開けかけた頃、俺、私立探偵の乾宗十郎は、一人の女性から訪問を受けた。 彼女の名は、藤堂ゆう子。中堅の演歌歌手で、地道ながらヒットも飛ばしている。 その彼女が『もう…

はっきり言おう。 俺は学校と教師（センコウ）が嫌いだ。 ことに美しい言葉で物事を飾り立てようとする輩はもっとも嫌いだ。 或る日、俺のところにかつての恩師（俺が唯一そう呼べる）女性…

或る日俺は『父親の命日に毎年花を供えに来るという黒い服の女性がいる。その正体を探ってくれまいか？』という。 依頼主は一人の女性。彼女の父親と言うのは、かつて銀幕を賑わした二枚目映…

『結婚と離婚については依頼を受けない』くどいように言っているが、これが俺の仕事を受ける上での信念の一つである。 　しかし或る日俺の元に、高慢を絵に描いたような『女性作家』がやって…

俺、私立探偵宗十郎は、『切れ者マリー』から、国家が極秘に『開発』した、『超人間』、Karen-0016号の、たった3日間の休暇に付き合うことになった。 彼女の存在はあらゆる国だの…

俺、乾宗十郎、職業は私 ある時俺は一人の女優から依頼を受けた。 主に外国映画やドラマ、アニメなどに声をアテるベテラン声優だ。 その彼女が『恋をした』のだという。 ときめいたのは…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日突然拉致され、どこかの屋敷に連れ込まれ、一人の老人から依頼を受けた。 その依頼とは・・・・？

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日テレビ局の某ディレクターから、 『かつてマルチな才能で業界を席捲した、一人の女性タレントの消息を探してくれ』という依頼を受けた。 『女王様』とい…

俺、乾宗十郎、職業は私立探偵。 ある時、中央アジアの某国の女性軍人が米国へ亡命を申請してきた。 彼女は『ある秘密』を抱えているため、本国からの刺客に狙われている、そこで官憲でもな…

自分に自信の持てない一人の声優が、俺こと、私立探偵乾宗十郎の元に『結婚したばかりの舞台女優が、何故自分のような男と結婚したのか、それを探ってくれ』と訪ねてきた。 珍妙な依頼だが、…

俺は拳銃がどうしても必要な依頼を受けた。 しかし、困ったことに長年の相棒、S＆WM1917が故障とくる。 修理に出してる間、面倒な手続きを経て、俺は別の相棒と組むことにした。 コ…

俺こと、私立探偵乾宗十郎は、例によって例の如く、警視庁の女警視、切れ者マリーから依頼の紹介を受けた。 相手の女性は御年八十歳。元ある有名私立女子高の教師をしていた。 　彼女はい…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日50年近く前に盗まれたフランスの有名画家の絵について調べて欲しいという妙な依頼を受けた。 絵自体は盗難に遭ってから20年後、無事に発見されてフラン…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日『自分の妻の素行を調べて欲しい』と男に頼まれた。 女の尻を追っかけ回すのは俺の主義に反するのだが、しかしその裏にあるもの、それは・・・・

俺、私立探偵乾宗十郎の元に、いつぞやの一件で知り合った『アジア全域にネットワークをもつ組織』の大兄氏から、直接依頼が来た。 自分が経営している兵器会社から、大量の武器をちょろまか…

俺、私立探偵乾宗十郎の下に来た依頼は、一人の元老革命家のじいさんからのものだった。 『音信不通になっている妹に償いをしたい』というものだが・・・・

俺は乾宗十郎、私立探偵だ。ある時一人の有名女性声優から、 『自分の黒歴史を潰して欲しい』という依頼を受けた。 彼女はまだ有名になる前、ある『恥ずかしい仕事』をしていたことがあり、…

ここしばらく仕事らしい仕事をしていなかった俺、私立探偵乾宗十郎の下に、『切れ者マリー』こと警視庁外事課特殊捜査班主任、五十嵐真理警視から『私と夫婦になって、子供の運動会に出席して…

俺、私立探偵乾宗十郎は、ある日一人の中学教師から、母校を卒業した一人の青年を探してくれという依頼を受けた。 彼はまだ在学中、同級生からいじめを受け、教師からは酷いパワハラを受けて…

ライセンスの停止期間が解けた俺、乾宗十郎はあるサラリーマンから、 『恋人を探して欲しい』という依頼を受けた。 　彼女は或る日突然依頼人の前から姿を消した。 　それほど気乗りするよ…

俺とは何かと関係のあった元刑事で、現在は保護司をしている男から、相談に乗ってくれと頼まれた。 自分がボランティアで柔道を教えに行っていた、児童養護施設の出身者の『少年』が、何と今…