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面白い小説とは何でしょうか。

面白い小説とは何でしょうか。伏線が見事に回収され、カタルシスを得ることでしょうか。それとも、少年マンガ的な燃える展開でしょうか。はたまた、ミステリのような読み応えのある物語でしょうか。

私にとっての面白さとは予想を裏切られることを指します。先の読める展開は読んでいて飽きが来てしまうものですが、先が読めなければ常にワクワク感で胸が躍ります。無知の知とはよく言ったもので、知ることこそが私にとっての面白さであり、幸せであり、追求しているものであると気付いたのです。知的好奇心が強いのでしょう。

故に、伝奇小説やミステリ小説のような日常風景の中に溶け込んだフィクションに心惹かれます。読めば読むほど知らないことを教えてくれるからです。そのような小説を書きたいと願う一方で、しかし自身の知識の浅さに絶望する毎日を送っています。知識の入力と出力とでは、難易度が桁違いということでしょう。教職員の方は尊敬に値します。

人に自分自身が考える面白さを伝えられれば、それは傑作小説となり得るのでしょう。個人的な『面白い』を他人と共有できることが小説の優れたところであり、同時に難しいところでもあるのかもしれません。

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