木兎 みるく

機械細工に魅入られたライザは、職人クリフォード・J・スミスのアトリエへと赴く。 彼の右手が機械義手だと知ったライザは一瞬たじろぐが、弟子入りを志願した。 無骨な手で作られていく作…

町中に不法投棄される「あいしてる」の数は年々増加の一途をたどっています。 「あいしてる」の投棄は犯罪です。不燃物になりますので、ご不要になった「あいしてる」はご自分の墓までお持ち…

私はピアノを弾く。それが無意味だと知りながら。 覆面作家企画8（https://hkmn8.tumblr.com/）提出作。お題は「手」でした。

目を覚ましたら、私は見知らぬ場所で、体を台に固定されていた。……一体どうして？ 残酷描写はありませんよ。 ないったらないよ！ 即興小説トレーニング（http://sokkyo…

原因がなんだかわからない。 でも、昨日、わたしはフられた。 終わってしまった恋のお話

【お知らせ】 令和３年３月１１日発行『５分で読書　ちょっとかわった、恋のはじまり。』（カドカワ読書タイム）に加筆修正板が収録されます。 書籍情報：https://www.kado…

若き官僚である遠藤は残業帰りの夜、人語を話す茶トラの猫と出会う。 それは故郷の親友・アチョーだった。アチョーは文学を志し何年も奮闘するが、上手くいかずとうとう頭がパーンして猫にな…

それは真夏の夜のこと。ママンのクローゼットの奥から引っ張りだされて、窓から放り捨てられたあたしは、おかしな男に拾われた。 若いピアノ弾きのアマデウスはあたしを連れて、フランス中を…

魔女に呪いをかけられた姫君は１００年の眠りにつく。 そんな彼女を、助けたいと思う青年がいた。 どこかであったかもしれない、眠り姫の物語

遠い未来、あるいは昔の話。 執事ロボットは、3歳になったお嬢さまを寝かしつけるために買われてきた。

うら若いわけありの公爵夫人は、きれいに整えた浴室で、人魚姫を飼っておりました。 彼女の嫁入り道具はただふたつ、うつくしい色彩の少年人魚と、それから猫足のバスタブだけ。 抱え込ま…