神器異変、ここでタイマーストップ。記録は45万字ぐらい、連載期間は大体4ヶ月ぐらいでした。長かった。
そもそも、何で私がこんな小説投稿という真似をしたのか。それは今年の3月末まで遡ります。
4月1日はエイプリルフールですね?そこではいろんな人が嘘をついたり、ついた嘘を本当の事にしたりするお祭りと化しています。
私も今年ぐらいはなんかしようかなあ。と思っていました。夜勤中に「何やろっかなー」とぼんやり考えていました。
そこで思いついたのが「完結済みだった小説を投稿してみる」ことでした。架空の小説家「阿片顔 大脱糞」を名乗って、小説を投稿してみることにしました。「不幸を背負った人が幸せになるはなし」のネクターのはなしを一挙公開したんです。
私の周囲にいる方々は結構小説を投稿していて、実際に本を出している人もいるから誰か読んでくれないかなあ〜と甘い考えを抱いていました。
現実は甘くありませんでした。PVはほとんど伸びないし、反応もありませんでした。というか他にもっと面白いコンテンツがたくさんあるエイプリルフールにやったのがそもそもの間違いでした。
4月2日になってしれっと続きを投稿して嘘を真にする、という計画は頓挫してしまいました。誰も注目していないのにこんな事をやるのは無意味だ、と思ってました。
でもやっちゃったもんはしょうがない。最後までちゃんと投稿してやろうと思いました。不幸を〜の設定のはなし部分は当時未完成だったので、ちゃんと最後まで書いたりもしました。
実は不幸を(略)のタイトルは、投稿前にパッと考えたものです。もうちょっといいタイトルに改題したいです。
不幸を〜が終わったのは5月14日。奇しくもこいしの日でした。これが予約投稿時点で分かっていた私は「じゃあ書きかけの小説の方も投稿すっかー!」とハイテンションになってました。僅かながら読んで下さる方もいましたからね。
そこからが執筆地獄の始まりでした。予約投稿作業中に「これフルスクラッチしなきゃ第二章ダメだな」とか「第三章短すぎひん?」とか「第四章まだ途中だけど、これ全七章あるぞ?」とか、様々な問題が生じました。
6月の頭から、第三章の補記部分と第四章の途中からの執筆を始めました。間に合わなかったら休めばいいや、という軽い気持ちで。日刊投稿なんて無謀な真似を前作でやっていたので、そのスタイルを継続したまま。
私は私自身をナメていました。私はやりたくなったらとことんやるタイプだったようです。休日は絶対小説の執筆に充て、夜勤の暇な時間帯も小説ばっか書いてました。
そのおかげで、小説を連載されている方々の苦悩が理解出来たのは収穫でした。1万字を1日で書くことのなんと難しいことか。
8月ごろになっていよいよ執筆が追いつかなくなって休載を決意しましたが、いざ書いてみるとガリガリ書けちゃって自分でビックリしました。2ヶ月間小説に向き合った結果は成果として現れていたのです。
そんなこんなで、8月の半ばには全て書けちゃいました。3ヶ月に及ぶ死闘の成果は、45万字という膨大な量となって現れました。
相変わらず読まれていない我が小説ですが、私はもう満足しています。私が20年間内に秘めていた内的世界を極限大露出する事が出来たので。
私の目的は、内的世界の発信と小説を完結させることに他なりません。ワンチャン人気出たらどうしよう〜なんてアホな事を考えたりもしましたが、その心配は杞憂でした。
おかげ様で、私という人間の限界を推し量れたような気がします。そういった意味でもカクヨムへの投稿は良い勉強になりました。
それに、今後は何か思いついたら気兼ねなく投稿する事が出来ます。途中で「角界転生」や「24人目の島民」を投稿したのはそのせいです。長期連載やってると短編に浮気したくなるんですよね。
今まで、私は何かを投稿する事を恐れていました。作品を世に出すという事はあらゆる批判を受ける覚悟があるという事ですから。今までの私にその覚悟はありませんでした。
今回の一件で分かりました。批判とは認知されて初めて生まれるものです。認知もされない一山いくらの作品では批判すら飛んできません。好きの反対は無関心ってやつです。
小説を書いていた人が精神を崩すなんて例を何度も見てきましたが、アレは本当です。私もかなり不安定な日々を送っていました。
今は小説から離れてFF14をやっているのでその心配はありません。むしろ小説に傾けていた情熱を注ぎ込んでいるので、かなりハイスピードでメインクエストを終わらせています。
FF14に飽きて、エクスまとめ業務を再開し、それでも情熱が残っているならまた小説を投稿したいと思っています。なので、その日まで、それでは、また。