佐倉真理

烏乃書店はオカルト系の本を取り扱う古本屋。民俗学からホラー小説、怪談に都心伝説やスピリチュアルまで。人の想像力が生み出した奇なるもの、怪なるものなら何でも取り扱う。店主である沙也…

【神奈川県川崎市多摩区　生田緑地】 休日に散策していると友人からかかってきた電話。 彼女は生田緑地にいると知るやいなや、”ここ”にいるかもしれない怪異を嬉々として語り掛けてくる…

怪談とも言えない怪談。 それにまつわる、二つの体験。 この話はフィクションです。

やぁやぁ、よく来てくれました。聞いてくださいよ、また面白い動画を見つけたのです。 まずは駆け付け一杯、なにか頼んでいただいて……せっかくなので泡盛のお湯割りなどいかがです？ 南国…

オカルト好きな懐疑主義者であり退魔師でもある円藤沙也加。 彼女と同じ大学に通う僕こと干乃赤冶。 僕たちはお互いの齟齬を認め、棚上げすることで関係を継続していた。 退魔師として活…

いつの頃からいるのか分からないが、津風時≪ミナトフウトキ≫には幼女の姿をした守護霊『ミヤコ』がついている。 おしゃべりで喧しい、ちょっとわがままで気ままな、妹のような悪友のような…

座間久遠(ざまくおん)は先祖代々、とある一族に掛けられた呪いを祓ってきた。 代償は術者の健康と寿命。 文字通り、生命を賭けて役目を全うしてきた座間家に与えられた報いは事業仕分けに…

陰陽師・安倍泰成の依頼で御所を襲う物の怪を討伐することになった源頼政。 が、話を聞くとその物の怪・鵺の噂を流したのは陰陽師自身だという。 「噂となれば、それはいずれ実態を得る。…

大晦日のバイト帰り、僕と刑部先輩はそろって鍵を失くした。 雪が降り寒風吹きすさび、もはやこれまでという絶体絶命のピンチの最中、先輩は呑気に宣う。 「そば食べたいよねぇ」なんて。 …

あるきっかけで始まった僕と彼女の武蔵野論争。 意味のない議論と、意味のない怒りが僕たちを武蔵野探しへと駆り立てる――― 第2回角川武蔵野文学賞応募作品。

僕、干乃赤冶(ほしのせきや)と円藤沙也加(えんどうさやか)はオカルト好きの大学生。 顔を合わせれば都市伝説や陰謀論、宇宙人やホラー映画と言ったオカルト話を始める。 「気になった…

高校デビューに失敗した僕と、自称魔女の眞野ミコ。 ひょんなことから会話をすることになった僕たち。 特別じゃない彼女は、特別を求めて奇行に走る。 僕はそれを止めることなく見つめて…