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長月雑記1

【雑記】世の中には、びっくりするほど図々しい人はいるもので、物凄く逞しいと思う一方、そんな甘くなかったりする。その人は、ネットでの付き合いは長いのだが、たまに会う程度。コロナも徐々に減ってきたので、たまには飲むかと。
 その人は以前、IT関連にブイブイ言わせていたものの、メンタルをブレイクをして途中リタイア。現在はもう職を転々としてなんとか食い繋いでいるらしい。そんな最中、少し飲む機会があったりしたわけだが。

 その際「小説の書き方を教えてくれ」と言ってきたので

「いいじゃん、好きに書けよ」と答える。

 しかし、どうも歯切れが悪く、よく話を聞くと「うまく文章が書けない」と言うことらしい。初心者にはよくあることなので「初めはみんなそんなもんだよ」と諭す。

 何事も、辛抱強く粘って書いていけば、山登りと一緒でそのうち風景が変わってくるみたいなことを言うものの、当然納得などするわけない。まあ、それもそうだろう。いい大人なのでそれが「慰め」の類いのことぐらいお見通しだ。

 そんなこんなでやり取りが続き、テクニックやコツ的なものを教えろと言うのだ。

 でた。でたよ。投資ゼロで何かを得ようとするやつ(泣)

 ぶっちゃけ、文章のテクニックやコツ的はものはあるよ?

 だが、それを教える奴なんて先ずいないと思う。皆無に近いといってもいい。だって、自分がほぼゼロから経験と共に「ようやく」獲得してきたものなのだから。教えるわけねえだろう??って。企業秘密をペラペラ話す馬鹿がどこにいる。

 それも何年も何十年もかけてだよ? みんなほぼそうやって書いてるのだから。

 正直それらのテクニックって他人から盗むものであって、教わるものなのかと疑問にもなる。教えてもらいたいなら、その手の塾があるからそこに通うことを勧めた。だがしかし「そんな金も時間も勿体ない」ときたもんだ。

 しかしながら、事情は察する。色々あったからな。が、流石にちょっと無理だね〜って。最後までしつこく教えろと言われたけど、俺もそんな時間も暇もねえよと。そもそも、そんな楽してモノにしようとしてんじゃねえよと半分は説教。

 すると、最近は寿司職人を育成するために、十年で教わることを一年で全部教えてくれるところがあるみたいなことを言い出すので……

 だったら、寿司職人になればいいじゃない!!(笑)

 儲かる、確実にそっちの方が儲かるぞ!!

 みたいなやり取りをずっとしてました。

 ほんと、もう半分金貸してやるから、いっそうのこと寿司職人なってくれ。
 

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