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独りぼっち

私は昔から、独りぼっちだった。
一人っ子であることから始まり、いとこや、歳の近い親戚は皆無で、大人の中で育った。
母親の方針で、保育園にも幼稚園にも行かなかったことが、私の協調性のなさに磨きをかけた。
私は幼い頃から、『少し』変わっている子だった。
この『少し』というところがポイントで、特別な才能もないのに、大人の中で育ったせいで、変に賢しい部分があって、それによって他者をバカにするような子だったのだ。
確かに、そんな奴がいたら、イジメたくなる。
社会を知り、集団生活やら他人との関り方を知った今なら、そんな奴がいたら、私だってイジメないまでも、何らかの注意は促すだろうし、行動是正のフィードバックをするだろう。
そんな訳で、小学校一年生の初の集団生活一発目から、私は見事に仲間外れ、その後5年間にわたり虐められ続けるのだ。
ちょっと性格の曲がった変わり者が、虐められ続ければどうなるのか、結果は明らかだ。
より歪んで、偏屈な人間になった。
<つづく>

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