自分の作品を見てて毎回思うことがあるが、それが『抑揚』のなさである。
私の作品作りは頭に全体図があり、その中間点を考えて物語にするというものだ。
つまるとこ『好き勝手』にしているわけで、読者目線というものが皆無なのである。
自分の作品なのでそれで良いといえば良いのだが、読まれない原因にはなっているだろう。
具体的に言うならば、短いスパンでの起承転結に欠ける、もっと言うなら間延びしているようなシーンが散見される。
それは私にとって必要なものなのだが、軽い気持ちでご覧になる方にはひどく退屈に感じられるだろう。
改善するならば、もっと安直に敵を出したりして盛り上がりを作る。
やろうと思えば出来る。しかし私にとって必要性がない、エンディングに向けての寄り道になるのだ。
私はわたしの作品の一番のファンであり、早くエンディングが見たいのである。
じゃあなんで寄り道などできようか。
わかっているがしない、けれど読者は中々増えない。
葛藤がないといえば嘘にはなるが、なにか大きな理由でもない限り方針を変えるつもりはない。
私の作品なのだ、好きにしろという話だろう。
ただその中で好きな作品だからこその欲、顕示欲というものは致し方ない。
まあ現状深い悩みでもないから構わないのだが、自分の作品を『エンターテイメント』と捉えるか『芸術作品』と思うかで大きく変わってくる部分だろう。
そんなこんなを考えつつ駄文をしたためた日曜の夜でした。
ここまで読んでくれた方がいたらお礼申し上げる、ありがとう。