• 異世界ファンタジー

天錦宝史伝 7話更新しました。

「!――伏せろ!」
 言うより体が先に動いていた。柳楽の元に駆け寄り、頭を手で押さえ付けて地面に伏せさせる。次いで自分も、勢いよく伏せた。泥の中に顔を突っ込み、口の中にもドロドロとした感触が漂った。頭の上で風を切る音がして、昴はその音が離れるのを待ってから、一気に腕に力を入れて立ち上がり、辺りを見回した。
 そして、目に入る。
ーー夜叉だ。

本文より
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884385187/episodes/1177354054884394112

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