• 異世界ファンタジー

税を書くのは難しい

今日公開した「目指せ、内政無双?」、内政無双と言いつつ、何だよこの薄い内容と怒られそうです。
ただ、書くに当たってはそれなりに考察もしました。

今回、レオニードで税として設定したのは以下です。

・人頭税
・地代(農地、塩田)
・物品税
・奢侈税
・相続税
・土地譲与税
・外国関税
・施設使用料(港湾、広場、洗濯場、水車、パン窯など)
・領主直轄農園での賦役

で、それぞれについて、小説内の時代背景で改革可能か考えました。
例えば人頭税は一人いくらの定額の税です。貧乏人も金持ちも同額なので、逆進性が大きく、本来なら所得に応じた税、所得税に替えたい。でも、この時代には源泉徴収も無いし、識字率が低い中、自己申告も望めない。となると変更不可だよなとなるわけです。

こういったことを全ての税について考えました。

また、物品税についても、本来は仕入れ控除をした付加価値税にするのが望ましいのですが、そんな複雑な会計処理はできないので単純な売上税。

それも単段階課税は望めず、多段階課税になるため、税の累積が起こらないように低率で、などということも考察しました。

で、最初はそうした判断基準も含めて書いていたのですが、出来上がった文章を見ての感想。

「学術論文かよ、これ」

読者の皆さんが読みに来てるのは小説であって、税の教科書じゃない。なので、改革しなかった部分は全削し、地の文で説明していた部分も会話文に変更し、出来上がったのが、あのうっすい文章。ほんと、税を書くのは難しいです。

真面目に税を書きながら、小説として面白い小説があれば、どなたか教えて欲しいです……







2件のコメント

  • 現実の税でさえ良く理解していない私からしたら、税要素薄めにしてもらった方が読みやすそう……というのが本音かもしれません。確定申告するのも嫌になるので。

    とは言え世界を作る上で税の存在と言うのは大きな意味を持ちますよね。どういう仕組みで経済が成り立っているのか深堀していくときりがなさそうです。

    「剣と魔法の税金対策 」
    ちらっとしか読んでないですが、割とまじめに税について書かれていそうだったので一応置いときます。
  • ありがとうございます。いや、ほんと税要素は薄めにすべきですよね。最初の文章(2話に渡って合計8千字以上)を投稿していたら、おそらくあっという間にブクマを引き剥がされてるでしょう。と言うか、今この瞬間でも怯えてる。

    「剣と魔法の税金対策 」
    昔、無料公開されてる部分だけちょっと読んだことがあります。ちょっと真面目に読んでみようかな。どうもありがとうございました。
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