さあて始まりました「おくやまのよこみち」。
こちらは告知とは別に、わたくし奥山柚惟が自作の小説や日常のつれづれを気ままに綴っていくコーナーとなります。
続くかは分からない。そこも含めての「気まま」です。
わたし自身の文章練習も兼ねています。読みづらかったりするかもしれません、まあごゆるりとお付き合いください。
記念すべき第1回はですねえ、カクヨムWeb小説短編賞2019に応募中の近未来SF
「終末雪国アポカリプス」(略して「雪アポ」)
について語っていこうかなと思います。
ご存知の方もいるとは思いますが、わたし北国住まいでして、北国というのは一年の半分は雪があるといっても過言ではありません。本当よこれ。下手すると5月6月まで道路の端っこに雪が残っていたりするのですよ。
北陸ほどの豪雪ではないにしても、生活の上でどうしても外せないのが「雪掻き」。これがしんどい。寝る前に外の様子をチェックして翌朝雪掻きがいるか判断し、夜も明けきらぬ早朝から除雪機唸らせたりとかスコップでひたすら雪山こさえたりだとか。
そうなるとやはり考えてしまうわけです。
「大雪で家が埋まったらどうしよう」
思えばここが原点でした。
雪を掻きながら、「大雪が降った、自治体が雪掻き専門の機関を作って対策を……」といろいろ想像していたのが始まりでした。
それから何年か経ち、こうして短編という形に仕上げたわけです。
まあせっかく書くのだから短編賞に記念参加してみるか、と思い立って、今があるのですけれど。
現在はかなり順位が落ちていますが(それでも一応ランキングには載ってる)、思った以上の手ごたえと反応が返ってきてわたし自身驚いているところです。
削りに削った設定やストーリーもちょこちょこあるので、いずれ中編くらいに書き起こそうとは思っているのですが、思った以上に
「期待しています(^v^)←温かい目」
というコメントが多くて……嬉しい悲鳴ですね。ちゃんと書かないと。
書きこぼしたあらかたの物は未来のわたしが中編にまとめると思うので、ここでは中編にも書けないであろう設定を公開したいと思います。
それはズバリ……
【登場人物たちの名前】
お気づきの方もいるでしょう、「雪アポ」に出てくる彼らの名前は北海道の地名を由来としています。
特にアイヌ語っぽいものを選び、カタカナ表記にする、それだけなのだけど一気にファンタジーというか、一味違った風味が出ました。
それではいきますよ。
【マシュウ(主人公、SS隊・ヤソスケ分隊員)】
道東部・弟子屈(てしかが)町にある「摩周湖」が由来です。摩周湖は聞いた方も多いのではないでしょうか。
英名「マシュー」と勘違いさせる狙いもあってこの名前にしました。因みに兄貴の名前は決まっていませんが、同じくどこかしらの湖の名前を取ろうと考え中。トウヤ(洞爺湖)とかね。
【ヤソスケ(マシュウの分隊長)】
札幌市近郊にある石狩市の地名「安瀬」より。これでヤソスケと読むそうな。
余談ですがヤソスケは元自衛官で筋肉ムキムキ。特性上SS隊には彼のような自衛隊上がりの人が多そうです。
【ソウヤ(マシュウと同じ分隊員)】
「宗谷岬」などありますね。ソウヤさんは普通に日本人にもいると思う。
【ルベシベ(同上)】
「留辺蘂」と書くんだって。難読ですねえ。
道・北西部、北見市の地名。この名前結構気に入ってます。
【ボコイ(同上)】
道南地域の室蘭市。かつて鉄鋼で栄えた町ですね。
「母恋」と漢字が当てられています。マザコンではない。
【ニシチャ(同上)】
この名前、実は統合か何かで消えてしまった。「西舎」村。
書けませんでしたがニシチャは女性です。「ニシちゃん」のあだ名で親しまれる、ちょっとガサツなお姉さんです。
【フラノ(マシュウの同期)】
ご存知「富良野」、道央です。ラベンダーの町。寒いです。
マシュウやソウヤでピンとこなかった人も、彼女の名前で気付いたのではないでしょうか。ナチュラルに方言で喋る人。
【ニコロ(遭難した少女)】
海外っぽいかわいい名前に見えるじゃないですか。これもちゃんと地名ですよ、北見市「仁頃」。字面かわいくねえ。ニコロちゃんは賢そうなお顔の利発な少女です。
そうそう、弟の名前は「ルウク(留久)」。ルウくんと呼ばれてかわいがられています。
【バラト(少女捜索隊の指揮者・分隊長)】
札幌市の地名「茨戸」から。
名前も人間もカッコイイ熱い男。既婚者だけど女性から人気、まあ仕方ないカッコイイもの。
【ヌサマイ(マシュウ・ニコロ捜索隊の分隊長の名前)】
道東は釧路市、「幣舞」より。
これも読めねえです、そして気に入ってる名前。
こんなところかな。
ちょっと長くなってしまったので、今回はこの辺で切り上げよう。
見切り発車のぐだぐだ文でしたが、ここまでお付き合い頂いた方ありがとうございました。また気が向いたら何かしら書こうと思います、お見掛けしたらまた是非お会いしましょう。
それでは!