さて公開中の長編も、いわゆる創作でいう『ミッドポイント』と呼ばれるところに突入しましたが、依然ストックゼロになっている、すっからかんの卯月です。
まあ、ちょうど調べ物もしたので、いつもの「気づき」系で。
卯月は主人公くんが誘拐されるというプロットを用意していたのですけど……。ファンタジーなら謎の魔法で「えいっ!」って感じで簡単なのですがね。一応現実世界の(ホラーみたいなナニカ)を書いておりまして。
あの何か薬品を染み込ませたハンカチを口にあてさせて「うっ……」みたいなのって、実はあらへんでぇ、って聞いたような聞かなかったような気がしまして。
なぜか青森労災病院さんのところに詳しい記事が。麻酔科のお医者様のです。
推理小説と麻酔薬- クロロホルムの真相 -
https://www.aomorih.johas.go.jp/guide/umineko/2020/6.phpそうそう「クロロホルム」。そういえばテレビでも最近はあのシーン見なくなった気もしてました。“クロロホルムで眠らせて”ってなんか曲のタイトルになりそうですね。
はい、不可能。
コナンドイルの“シャーロックホームズ最後の挨拶”でクロロホルムが登場したことまで書かれています(すごいなこのドクター)。なんでもあの有名な“クロロホルムで眠らせて”的展開はコナンドイルのせいらしい。
あとはお医者様視点でその不可能であることの説明がされております。
ふむふむ。タラララッタッター、卯月はひとつかしこくなった。
で、代案はないのかよ。
どうも適当な記事などは発見できず……。最近の推理? ミステリー? サスペンス?の諸先輩方はどうされてるのでしょうか?
ネタで、「世界一臭い缶詰 シュールストレミングの入ったビニール袋を後ろから被せる!」とか。
仕方ないので卯月は物理的な誘拐で書くことに(ファンタジーでも使われる麻袋をがばっというやつ。北の工作員みたいで嫌だったんですが、手法としては古くからあるので叱られないでしょう)。
ここで、終わらないのが卯月。ただでは転ばんのですよ。
SFなんかでも登場しますが、「自白剤」っす。海外ドラマの「24」でもなんか描いていた気もするけど思い出せず。
ウィキにもありましたけど、意外と助けになるのがナゾロジーさん。そちらの記事。
「自白剤」とは現実にはどんな薬なのか?実は当てにならない自白剤の真実
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/124929『実は現実にも「自白剤」というものが存在しており、これまで世界中で使用されてきました』
とあります。おおっ、実在するのですね。(記事の元ネタは海外のscience alertさん)
『しかし、私たちがフィクションで見てきたような「嘘をつけない」「尋ねられたことをつらつらとしゃべってしまう」などの、はっきりとした効果が得られる便利な薬ではありません』
なんと便利道具ではないもよう。これは小説で使用する場合に注意ですぜ。
『これら自白剤には、「脳や体の機能を一部麻痺させる」以上の働きはありません』
『「嘘をつく」などの集中力を必要とする思考が難しくなる』
判断力を奪ってどうこうの流れですね。有名な自白剤に「チオペンタール」、他に「スコポラミン」「アモバルビタール」が出てきます。単語の響きがそれ系らしさ満載でよいですな。で、最後にみなさんご存知「エチルアルコール(エタノール)」が登場します。
ええ、お酒。簡単に言えば、お酒で酔わせて喋らせる感じ。
『フィクションに登場する自白剤に近いのは、チオペンタールかもしれませんが、投与された人の言葉をすべて信頼することはできません』
まあ、たいして自白剤による告白の『信頼性は高くない』ことを教えてくれます。
『そして何より現代社会では、自白剤の投与はほとんどのケースで犯罪と見なされます』(2016年の台湾で実刑が言い渡された内容が書かれています)
現実での自白剤とは、麻酔薬、睡眠薬、鎮静剤、気分がハイになるアルコールや薬物など。
みなさんも作品で使用される場合は、用法・用量・効用などよくお読みの上ご使用くださいませ。
なんか、うぴ子さんがいい味だしていましたので。
うぴ子 - 翼の折れた弱き戦士たちよ UPIKO - Weak warriors with broken wings
https://www.youtube.com/watch?v=43R-6irQuVsカラス - うぴ子【MV】CROW - UPIKO
https://www.youtube.com/watch?v=0-40A3xSEx0では。