• 異世界ファンタジー
  • SF

ああ、ひさしぶりの解説でつ(べつによまなくてオケ)

昨日投稿の短編も良い感じで、みなさまに感謝!

はじめてお見かけする方もいらっしゃったりと、こういう企画モノへの参加はカクヨムでのお知り合いを増やすのに良いですね。


以下、「聴こえないメロディー」をお読みになった方へのあとがきですので、まだの方はご注意を。(これを書いたときの思考の流れを以下に再現)

■■■■■

いつもの短い字数制限でお題ありのパターンです。KACなんかもそうですけど、まずは他の方と被らない話にすることが第一。他の方の作品には自分のを書き上げるまで、目を通しません。影響されると自分の作品じゃない感じになるので。

まずは、お題でふつうに出てきそうなストーリーを予測。これはこれで面白いのですけどね。脳トレっぽく数をあげていく。(実際に読んだとき卯月の想像もしなかったものがあったりすると感激する)

「メロディー」に関しては無数にひろがりを持ちそうです。メロディーを音楽以外で比喩的につかうとかはクールかも。「聴こえない」という言葉が修飾していますから、この「メロディー」はふつうでない何らかの意味合いを持たせたものになるようだと判断。「~ない」と否定ではいってますから、心理的にネガティブまたはそれに類するイメージか? 過ぎ去ってしまった過去への哀愁とか、ただ単純に懐かしむのか。時間軸は過去に向いていればよいのかな。リアルに聴こえないというのも十分にアリ。でも、その状況説明が必要で。ふと、卯月の好きな「聲の形」を思い出したり。

「メロディーなのに聴こえない」という状況を説明するのにどれだけの文字数が必要なのか、聾唖の子が登場する現代ドラマも想定しましたが2000字ではどう頑張っても卯月では中途半端になりそう。重たいテーマでこの字数は覚悟が必要。

というわけで、せつないけど前向きになる話にできないかと、約5分ほど集中しました。

先に出てきたのが最後の文章です。

だいぶ言葉や表現は変化してしまいましたが、ラストのイメージが最初にできあがりました。

「すべての生物が死に絶えた世界で二人のお気に入りのメロディーは終わることなく永遠に奏でられるのだった」

これですね。まあ、ちょっとどころかかなりネガティブな終末世界モノ。で、人間だけでなく生き物もいないのに音楽だけが響いている。なんだか絵的に素敵じゃないですかって思ったわけです(ちょっと卯月はズレているのか?)。

それで、AIやらアンドロイドもありがちだなぁと。それで流してた動画(ヨルシカ - 忘れてください)で手を叩くたびに物が消えていくのを眺めてたら、ああ「付喪神」とかいいんじゃねと。人間も生物も何もでてこないんだけど、そこにいるのは精霊的な付喪神。かなり人間臭くしたら物語としては耐えうるのではないかと。この時点でたぶん他の参加者さんとのかぶりはないと確信。

はじめは付喪神の説明も書いたのですけど、どう頑張っても2000字に収まらない。仕方なくカクヨムの読者さんならどっかで聞いたことあるよねと、思い切って削除(実際、付喪神モノのアニメや小説は複数ある。もちろん皆が知ってるわけではないことは承知)。念のため紹介文のとこに書いておく。でも、あそこって大抵だれも読まないという残念なスペースですよね。

ゴールは決まったのであとはどういうタッチでいくか。終末世界を終末世界らしく書いてもただただ救いのない話になるし、誰も読みたくはないでしょ。ですから、若い男女の会話でどこまで「終わってしまった世界」の重さを減じられるかに挑戦しました(ナンパモノの会話を採用)。

あと、まえの近況でも取り上げた「少女A」も思い出しちゃって。ボカロPが亡くなったあとも作品は生き続けているっていうあれです。どっかで使いたいなと思ってたのがここではまります。そこで登場人物はノートパソコンと電子ピアノ。まあ、レノボって名前とか7xGen9なんて分かる人はわかるし。アリウスも商品名です。ただのキーボードでも良かったのですが、ここは上位機種に。もちろん彼女の服装は鍵盤からきています。(このへんの細かいところなんて読み飛ばされていくのでしょうけど、作者の自己満足なのでそれはそれでよかったり)

パソコンから電子ピアノにデータを転送するくだりは、ただの卯月の変態的妄想です。終末世界でwifiはいかんだろということで、物理的な線で(結局これが最速再安定!)。もっと変態さんはキスではなく別のものを想像したかもですが、抜き差しではデータは安定して送れないのでつ!

ディープな感じのキスのほうが印象的でしょ?(レイティング上R15にすらならないし。ちゃんと卯月はガイドラインは精読しております)

ストーリーの意味がわかるギリギリでこの字数に収まったのは、いってみれば奇跡でしたね。必要最小限の言葉で卯月の頭の中を表現できたように思います(自画自賛)。

クロノヒョウさまの企画は、この字数内で伝えたいイメージが伝わる体になっているか(ひとによって好みなどありますし、体裁が整えば成功です)。これが毎回ドキドキするポイントです。どうやっても無理だと判断すれば諦めるのですけど、(少ないながらも)費やした時間を考えるとね。

まあ、そんなこんなで今回の「聴こえないメロディー」を書いたしだいでございます。


こんな卯月の駄文におつきあい頂いたあなたへのおまけ。

ロシデレです。毎回エンディング曲が変わるのですけど、今回はなんと「ワールドイズマイン」でつ。ああ、懐かしい。本家も貼っときます。

【ロシデレ】「ワールドイズマイン」|ノンクレジットエンディング(第9話)
https://www.youtube.com/watch?v=HrHPgipTDAU

初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「ワールドイズマイン」
https://www.nicovideo.jp/watch/sm3504435

ああ、すばらしい。名曲ですね。


では。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する